bc oneを連覇し名実ともに世界一のbboyであるmenno
順当に行けば近い内にbc oneを獲るであろうshigekix
あまりにも隙がなく飛びぬけており、他の追随を許さないパーフェクトに近い存在である。
そこに揺らぎや遊びが介在する余地はなく、職人・アスリート的であり非常にクリーンである。
オリンピックに向けてうってつけの人材であることは疑う余地がない。
減点しようがない、という点においてスポーツとの親和性が非常に高く、競技という枠組みにおいて非常にわかりやすい。
一般人や採点者からもスコアが付けやすくわかりやすい。
勝利に向けてスコアを取るため、なんでもできるように特化したスタイルであるとも言える。
逆を言えば本来あるべきbboyのエッセンスを排除した状態であるとも言える。
予定調和、シナリオ通り機械のように正確に動く。
が、bboyingというジャンルにおいて、それが全てかと問われればなんとも答えづらい。
かっこいいかと問われれば素直に首を縦に振ることはできないが、今後のさらなるbboyの進化においては必要不可欠なものである。
パーフェクトが最高ではない、というアートならでの側面を覗かせるあたり、非常に難しい問題である。