カリスマとその他大勢という構図

bboy界はあらゆる要素の先鋭化が継続しているにも関わらず、常に常人離れしたカリスマbboyが存在し、長年上位を独占し続けている。

 

どの時代を見ても飛びぬけたスターbboyは極々一握りであり、後はその他大勢、モブ的な扱いに終始している。

 

良くも悪くもカースト的な階層が確固たるものとして存在し、余程のことが無い限りそれは覆らない。

 

戦う前の下馬評から既に勝敗が決している、という状況である。

 

革新的なマインドチェンジと常軌を逸した練習量でしか壁をぶち破ることが不可能である。

 

スーパーキッズとして名高いbboy tsukkiを例に挙げてみよう。

 

2017年のインタビューから、一日の練習時間が5時間、現在歴は約6年であることがわかっている。

 

365×5×6=10950

 

5時間も練習できない日や休養等を考慮するとそのまま当てはめることはできないが5000時間から1万時間の間であることは想像に難くない。

 

仮に300日としても

 

300×5×6=9000

 

9000時間であり、1万時間の法則からするとほぼプロの領域である。

 

bboy kakuに師事していることも重要な要素であり、しょーもない師ではその効率性が大きく削がれることになるのは自明の理である。

 

効率性×練習時間×モチベーション

 

見当違いの方向に努力しても徒労に終わるのみであり、方向性が定まっていても練習しなければ何も見に付かず、また方向性が定まり練習時間を確保できても苦しい練習に耐えられるだけのモチベーションがなければいけない。

 

bboyに限らず全てはここに集約されているわけだが、凡人はあれはやりたくないこれもやりたくない、苦しい思いはしたくない、楽したいという良くも悪くも人間味溢れるスタイルなわけで、これはもう人類の永遠の課題としてどうしようもないわけで。

 

幼少期からbboy以外のあらゆることを投げ捨て、熱い情熱を燃やし続けられる者だけが、トップ層に食い込めるという恐ろしい時代に突入している。

 

今や一桁代の年齢で世界の舞台で活躍し頭角を表せないと先がないモブ的階層に甘んじることを余儀なくされているのが現状である。