カウンターカルチャーであるはずのbboying内部で行われるカウンターカルチャー

カウンターカルチャーとはサブカルチャーであり、その価値観や行動規範が主流社会のものとは大きく異なり、しばしば主流の文化的慣習に反する文化のことを言う。

 

bboying、並びにhiphopの出自はカウンターカルチャーそのものである。

 

つまりbboyingの本質、メンタリティはカウンターカルチャーにある、と言っても過言ではなく、その歴史自体もカウンターにまみれたものである。

 

パワー・スキルが主流となればスタイルを、スタイルが主流となればパワー・スキルを、と言った具合にカウンターの応酬を繰り返しており、そこに共通して一貫しているものはオリジナリティである。

 

オリジナリティ、個性は時として主流派に理解されない向きがある。

 

時間が経ってやっと理解されるものあれば、即時賞賛をもって迎えられるものもある。

 

これはもう時勢、タイミングの問題であり、その時にちょうどハマっただけの話に過ぎない。

 

だとしても、オリジナルを追及する向きは常に主流派への反抗そのものであり、自己価値の最大化を目論むものである。

 

当たり前の話ではあるが、誰もかれもがやっていることをやったところでそこにレアリティは発生しない。

 

いち早く、そして独占的であるが故にレアリティは発生するのである。

 

しかし、こうしたカウンターカルチャーであるbboyingも今や主流に組するところとなり、良くも悪くも日の目を浴び始めている。

 

そうなると天邪鬼かつ反抗心たっぷりのbboy魂がうずき出す輩が発生するのは出自故か。

 

アンダーグラウンドカウンターカルチャー、オリジナリティ。

 

そこに本質があると言うのは妄言だとも言えないだろう。