BBOYINGはあらゆる文化を人種のサラダボウルよろしくアメリカ流にごちゃまぜにした結果誕生したものである。
誰かがこうしようと思って計画的にできたものではない。
その都度誰かが「こうした方が面白いかも」というインスピレーションのみで発展を遂げてきたものである。
ラテン・キューバ・アジア・カンフー・体操・アフリカン・ギャング、その他諸々、なんでもかんでもとりあえずぶち込み淘汰・洗練された結果がBBOYINGの現状だ。
今現在そうなっているからそうだ、という身も蓋も無い事実しかない。
できると思ったから、面白いと思ったからやった、という事実以外にBBOYINGは説明できない。
そして、今現在も取り込めるものはなんでも取り込む悪食ぶりだ。
この悪食ぶりこそが淘汰とそれに伴う先鋭化をもたらしている。
「BBOYはこうだ!」
と訳知り顔でのたまう者がいるならば、老害として即座に排除する必要がある。
なぜならばまだ見ぬ可能性を摘み取る諸悪の根源に他ならないからである。
「BBOYはこうあるべきでこれはしてはいけない!」
という価値観こそがBBOY足らざるものである。
しかし、社会的規範・芸術性を損なうものに関しては一切認知すべきではないということも付け加えておく。