ストロングスタイルは安易に選択してはいけない

無重力を表現することにおいて最も象徴的なカテゴリーであるストロング

 

特に下肢障害のあるbboyがズバ抜けており、健常者においては到達点が見えてはいるがそこに辿りつくまでがほぼ無理ゲーというチート容認の温度差が最も激しいカテゴリーでもあります。

 

力こそすべて、ということを良くも悪くもこれ以上ないくらいに実感してしまいます。

 

リアルストロングスタイルになると冗談抜きで一切足を着かないわけですが、普通クラスだとまぁちょいちょい足着いてて一杯一杯感が伝わってきたりしてるとこにも悲哀が滲み出ているというか。

 

ありえない体勢を維持することにリソースを割かれ気味なので、どうしても立ちやフットワークはおろそかになりがちで踊りが上手い人もほとんどいないのが現状です。

 

ありえない体勢で止まる、というインパクト重視が味噌のためスタイルというよりは一発大砲スキル系に分類するのが正しいのかもしれません。

 

ストロング界においてマーシャルやエアタートルは伝統的に必須項目であり、できない時点でお察しとなる指標でもあります。

 

上水平を極めていることが前提であるため、当然そこからの発展性を問われるわけです。

 

テクいストロングスタイルも存在はしますがあくまでラストに持っていくための布石に過ぎません。

 

こうなると下肢障害のあるbboyが席巻するストロング界にあえて飛び込むのはリスクがかなり高いのかな、という印象です。

 

もはやbboy界においては別種の生物であるという認識でもいいのかな、という具合であり素手でグリズリーに挑みにいくような無謀感溢れたものとなってきているのではないかと。

 

ガチガチの体操上がりで姿勢保持に並々ならぬ自信があるならまだしも素人がなんとなしに踏み込むと大火傷を負いかねないカテゴリーの1つであるという認識です。

 

また、ストロングで世界を制した例もまだ無いためある程度の上限値、天井も定められている、というところもデメリットとしてあると思われます。