taisukeとtoshikiから見るマインドチェンジ

cool crew jrとして頭角を現したスーパーキッズの走りでもあるtaisukeとtoshiki。

 

三者目線から見た時に、キッズ時代はtoshikiが大きくフューチャーされており、taisukeは二番手に甘んじている、という印象がありました。

 

大人でもできないような高難易度のパワームーブをこなすtosihikiにjapan bboyは熱狂したものでした。

 

あまりに衝撃的だったためどうしてもtaisukeは影に隠れざるをえない印象を受けていました。

 

しかし、bc oneでtaisukeは日本中のbboyに衝撃を与えました。

 

改めてcool crew jrは二人とも天才だったのかと思わされると同時に、早期教育の重要性を示唆するものでもありました。

 

アリとキリギリスや亀とウサギの話を持ち出すつもりはありません。

 

toshikiも天才だからです。

 

lil demonとshigekixのようにまったく歯が立たなかった相手に数年もあれば遥かに凌駕することが可能である、というまさに努力こそが全てである、というbboyの本質とともにマインドチェンジをすることで全てを覆すことが可能だという奥深いジャンルであることを再認識するのもまた一興ではないでしょうか。

「穴」が存在できないほどにクルーバトルは熾烈を極めている

過去、クルーには1人2人異様に上手いbboyがおり、その他はまぁまぁ、1人2人穴になるような下手なbboyがいるものでした。

 

こいついらなくね?という「穴」も「crew」という概念によりその存在を許されていた時代がありました。

 

地元の仲間、いつも一緒に練習する仲間、いつも一緒に遊ぶ仲間、ということが全てであったように思います。

 

ともすると、その概念自体がbboyの基本理念でもあるかとは思いますが、勝負にシビアになりすぎた結果、現在では「穴」は埋めようという方針に転換しています。

 

勝ちにこだわれば当然のことですが選抜式になるのは必定といった塩梅でしょうか。

 

仲も良いし練習も一緒にするけど、クルーに入れるには実力不足となれば弾かれることになります。

 

これは色々な意味でなかなかモヤモヤする部分ではあるのですが、シーンがより洗練されている証拠でもあるのかもしれません。

 

こいつがいなければもっと評価が高くなるのに、、、といったモヤモヤの解消。

 

と同時に本当に仲間なの?と疑わざるをえないようなオールスタークルーへのモヤモヤの発生。

 

このモヤモヤの正体はbboy crewの概念によるものであり、カルチャーが進化することを考えれば根源的なcrewの概念も当然進化し既成のものでは役不足になることは当たり前ではあるのだが、オールドスクールやカルチャー原理主義からすると違和感の塊であるのもまた事実であるというところに不協和音が生じているというところでしょうか。

 

まぁこのへんのcrewへのやっかみは老害や実力不足によるものなのでなんとも酸っぱい葡萄としか思えませんが。

10代bboyにはshigekixというエベレストが立ちはだかっている

あえて言うことでもありませんが、今現在10代のbboyにとって悲劇があるとするならば同世代にshigekixがいることでしょうか。

 

現時点において日本のbboyでbc oneチャンピオンになる可能性が最も高く、また今後の現役生活が長くなることを考慮しても、この高くそびえたつ牙城を崩すのは容易ではないでしょう。

 

最も割を食うのはやはり同世代のbboy達でしょうか。

 

いつまで経っても一番になることができない悲哀を存分に味わうことになります。

 

日本がソロの弱さを揶揄されていたのは90年代2000年台初頭までの話で、その後はtaisukeの躍進、そして続くisseiはbc oneを制覇しておりjapanese bboyの悲願を達成しています。

 

それと同時に同時期の同世代bboyは蓋をされたかのように足掻くしかなかったように思います。

 

自分の限界をまざまざと見せつけてくれるのがスーパースターたる由縁でしょうか。

 

度肝を抜くようなモンスターキッズが量産されていく中で、さらに一次元上の存在がいる、という点がbboyingがカルチャー・アートである点の証明に他ならないでしょう。

 

身体能力だけで言えば若年層に軍配が上がる中でそうではない部分も存分にフューチャーされるという点でスポーツとはほど遠いものであるという認識が改めて必要かと思われます。

 

今やbboyingの現役生命も延びに延び、30代でも最前線にいることが可能となりました。

 

そうなるとissei、shigekixはこのまま10年以上王座付近に君臨することになります。

 

今の20代はもう無理ぽ、と諦観の様相漂っていますが10代にはまだまだ希望があります。

とは言っても次世代のスターを待たなければいけないのでは、という状況もまた現実として存在し、そうなると今の1桁世代に期待を抱かざるをえません。

 

次は誰がスーパースターになるのか。

キッズを見ればスクールのレベルがわかる

モンスターキッズが量産されている現代において、ダンススクール、特にbboy部門においてそのスクールのレベルを推し量る物差しとして機能するのが、スクール生のキッズのレベルです。

 

これはもう否定しようのない事実であり、検討材料としてはこれのみです。

 

キッズのレベルが低ければスクール、あるいはインストラクターのレベルが低いと考えて差支えありません。

 

キッズbboyに必要なことはなんでしょうか。

 

パワー・スキルです。

 

現時点においてフットワーク・フレイヴァー・トップロックについてはそこまで求められていません。

同時にできれば最高ですが、このへんはある程度後天的に習得することが可能だからです。

もしかするといずれ一桁代の年齢でbconeを制覇するキッズが登場するかもしれませんがまだまだ先の話でしょう。

 

一流bboyのキッズ時代はすべからくパワー・スキルに偏重しています。

 

逆説的に言えばパワー・スキルを怠るとその後は停滞する可能性が非常に高いとまで言えます。

 

隠居・停滞・無成長・スタイル偏重のインストラクターから指導を受けることは可能性の縮小を意味しています。

 

子供にブレイクダンスを習わせたい、と考えている方はスクールのキッズをよく観察してください。

 

それこそがインストラクター・スクールのレベルそのものであるからです。

ストロングの限界

足が地面に着く

 

ということはbboyにとってあまり好ましいことではありません。

 

パワー・スキル・ストロングにおいては足が地面に着いた時点で失敗とみなされます。

 

クリアーであることが求められる。

 

勢いで誤魔化すこともできません。

 

めっちゃ足着いてんな~、、、て感じです。

 

勢いで誤魔化そうとしてるストロンガーあたりを見てふと思ったり。

 

勢いでなんとかする時代はもうとっくのとに終わってるのにまだ前線にいれるんだなと感慨深いものがありました。

緯度とbboyの関係性を読み解く

地形や標高、海流、偏西風など諸々の自然現象や経済状況、文化の浸透状況により一概に緯度のみでは語れないところではありますが、bcone王者をモデルとしてあえて言及してみましょう。

併せて最高気温・最低気温ともに最低を記録する1月も参考として記載しています。

データもざっくりなのは許してください。

 

lil zoo モロッコの緯度 31.7917 

カサブランカ 1月 最高気温17℃ 最低気温7℃

 

menno×2 オランダ 北緯52.3度

アムステルダム 1月 最高気温4℃ 最低気温-1℃

 

issei 九州 北緯   33°36′23″

福岡 1月 最高気温9℃ 最低気温3℃

 

victor 北緯24°30' - 31°

オーランド 1月 21℃ 9℃

 

wing hong10×2 北緯37度30分

ソウル 1月 最高気温0℃ 最低気温-10℃

 

lilou×2 mounir フランス 北緯48度51分44秒

パリ 1月 最高気温6℃ 最低気温4℃

 

omar ronnie アメリカ テキサス 北緯25°50' - 36°30'

ダラス 最高気温13℃ 最低気温2℃

 

neguin ブラジル サンパウロ -23.5505

サンパウロ 1月 最高気温29℃ 最低気温23℃

 

緯度に関してはほぼ20~30代の値に収まっていることが読み取れます。

 

これ以上の値になると世界レベルに到達することが現状では困難である、という推測が立ちます。

 

また、気温も通年を通してプラスを維持している地域が多く比較的温暖な気候であることが有利になる、という推測と、連覇を成し遂げている・輩出数が多い場合については比較的寒冷地である場合が多くなります。

 

北欧、カナダ、ロシア等の寒冷地から王者輩出がないことからある一定の気温を下回るとbboyスタイル構築に支障をきたす可能性がある、とも考えられます。

 

寒すぎるとスタイルに偏りすぎ、暑すぎるとパワー・スキルに偏りすぎる。

 

偏向、あるいは環境適応がもたらす効果というのはbboyも例外ではないと言えるのではないでしょうか。

ピーク過ぎたbboyウネウネ系になりやすい説

ピークを過ぎるとウネウネコンテンポラリー系になりやすいのはなぜか

 

本来的には身体能力依存のゴリゴリムーブが王道である

 

身体能力の衰えからそうした道に活路を見出すしかなくなるのが現状

 

これでわけわからん音使いだしたら終わり

 

bboy musicから外れたらメンタリティとしては終わりである

 

どんな動きも許容されるが音楽ありきのダンスにおいてジャンルを逸脱した音楽の選定だけは許されない