ストリートで練習するということ

ストリート、あるいは正規の手続きを経ずに公共の場で練習するBBOYは多い。

 

練習場所が無い、時間が合わない、みんなそこに集まるから等の理由からであるが基本的には通行人の邪魔になっていることは今更言うことでもないだろう。

 

ダンスに興味がある者からすれば活気があって良しとする向きもあるかもしれないが往来する大多数の人間は好印象を抱いていないだろう。

 

根本的に通行の邪魔であることはもとより、柄が良く無い印象から威圧感を感じたり、わざわざ往来の多い場所で練習する目立ちたがり精神が癇に障るという人もいるだろうし、本来的にはひっそりとやる必要がある。

 

それが長く練習場所として定着するに従い、悪ふざけがエスカレートするものや我が物顔で練習し始める輩が出始める。

また、その練習場所における古参的な人間が妙な上下関係を強いてくる場合もあり、滑稽極まりない状態になることもしばしばある。

 

 

 

ストリートで練習するということは謙虚でい続けなければいけないことであり、またストリートカルチャーとしてBBOYとして何か社会に還元できることを目指すのであれば、ストリートで練習する際には誰が見ても恥ずかしく無いような高いパフォーマンスを発揮する必要があるのではないか。

基本的に大多数の人間はBBOYに興味が無い。

ストリートで一流BBOYがスーパームーブを決めたとしても興味の無い人間からするとどうでもいいことであり路傍の石に過ぎない。

しかし、それでも人の往来が多い場所でダンスをするということは、ある意味ストリートパフォーマンスであり、潜在的なBBOYに対する評価そのものに繋がるため、絶対にBBOYがダサイ、ヘタクソと思わせないためにある程度以上のクオリティはあって然るべきだと考える。

公共の場の性質を考えれば、ふざけたりダサイ真似をしているような奴は問題外であると言い切っていいだろう。

 

エアフレアーのオリジネーター

オリジネーターシリーズ第2弾ということでエアフレアーです。

エアートラックスじゃありません。

 

濃厚なのはFreddie Freshですね。


Freddie Fresh The original air moves 1984

 

17秒あたりで飛ばしてますね。

 

現代のダイナミックなエアフレアーと比較すると少々こじんまりとしてる感はありますが。

 

1984年表記が間違いなければ33年前にはエアフレアーが誕生していることになります。

 

情報の流通が皆無の時代に、跳ね率の高いナッツクラッカーにハイスピードタートル、縦気味ではありますがヘイローもかましてるあたりフィジカルエリート臭が半端ないですね。

 

トップロックも上手ですし、フリーズからのリズム取りなんかはオールドスクール臭たっぷりでこれだけでご飯3杯はいける渋さですね。

ヘッドスピンの歴史(適当)

ヘッドスピンの歴史について(適当)

bboyとして世界で初めてヘッドスピン(ドリル?)をしたのがBBOY SWANEらしい。
bboyキッド・フリーズはエンドレスヘッドスピンを発明したと考えられているが、1933年の映画「野生の男の子」でヘッドスピンの映像を確認することができる。
1898年4月21日にトーマス・A・エジソン(Thomas A. Edison)の「Aストリート・アラブ(A Street Arab)」でもヘッドスピンを確認することができます。

というわけでbboy kid freeze


KID FREEZE (Dynamic Rockers) | Practice Session Mid 90s


めちゃ上手いですね。
説明文的にコンティ開発したのがこの人っぽいですね。
ヘッド終わりの謎のつま先立ちが気になります。

で、野生の男の子。


1933 Wild boys on the road

 

アスファルト?ぽいとこでめちゃくちゃ綺麗なドリルかましてます。

そしてキレキレのロンバク。

なんだこいつ。

 

ラストはストリートアラブ


1898 thomas edison

 

練習始めて一週間くらいのクオリティのドリルですが、119年くらい前なので許してあげましょう。

ジャッジの問題は永遠に

とかくジャッジで紛糾しがちなbboy界。

 

あからさまな依怙贔屓。

 

ただ長くシーンにいるだけの化石スタイルな大御所風。

 

現役がやれどレジェンドがやれど個人の価値観に依存しすぎているため、根拠を提示されても腹の中ではまったく別の事を考えてるかもしれない。

 

明確に点数化できないにも関わらずバトル後すぐにジャッジが下される。

 

ジャッジの時間がこれだけ短いと結局はフィーリング頼りと思われても仕方がない。

 

点数化できないからこそジャッジ同士の議論が必要なはずだが、擦り合わせも無くとりあえずの多数決制。

 

究極の話、なんとなく好き、なんとなく嫌いの世界である。

 

あからさまに圧勝と思われる方が負けることもある摩訶不思議。

 

どこまでいってもグレーゾーン。

BBOY PARK 2017~イッセイ劇場~

bboy park 2017は完全にイッセイの独壇場でしたね。

 

何をしても全てひっくり返される虚無感たるや。

 

これ以上ないほどに他を圧倒し、プロフェッショナルがなんたるかを見せつけた形でした。

 

年齢を考えても、もしかすると今後10年はイッセイ天下が揺るがない可能性があります。

 

そうなると俄然フューチャーされる問題として、「誰がイッセイを打ち負かすのか」ということが、日本bboy界における次の大きなターニングポイントとして注目されることになります。

 

大きく俯瞰すると、スパルタニックロッカーズ、bronx、ワセダ、一撃、モータルコンバットなど、日本特有のチームとして強い傾向の中でタイスケがソロの強さを見せつけ、イッセイがひとまずの帰結を見せた、という流れがあります。

 

つまり「イッセイ越え」が次の時代の転換点になることは間違い無く、それが一体いつになるのか、ということですね。

 

イッセイを越える化物なんて想像できない、と思いつつも必ず想像を越えた化物が登場するのがbboy界であり、そのインフレぶりはさながらドラゴンボールのようで、さほど遠くない未来に衝撃的なその瞬間を目の当たりにするのかもしれません。