bboyingにおけるジャッジの意義~意味の無い空虚なジャッジの存在~

絶対あっちの勝ちだよな、、、

 

絶対俺の勝ちなのに負けた、、、

 

負けたと思ったのに勝った、、、

 

 

などなどbboyのジャッジには常にフラストレーションやサプライズが付きまといます。

 

100人いたら100人がこっちの勝ち!と言えるほどかましてるいるならさすがにジャッジの主観で覆ることは少ないのですが、それでもまぁまぁ稀にあります(笑

 

100人いれば100人のジャッジ観があり、ジャッジのルールについて統一されていないのが現状です。

勝敗はジャッジの主観のみです。

恐ろしく細分化してスコアを付けている人もいれば、恐ろしく適当に勝敗を決めている人もいます。

おかしなジャッジをしても、ルールも罰則も無いので何のお咎めもありません。

さすがに毎回おかしなジャッジをしていると声がかからなくなりますが、、、

 

主観、というのは非常に便利かつ杜撰な言葉で、都合の良い言葉です。

何を言おうが、これが俺の見方だから、という一言で済まされてしまいます。

 

つまり同じ相手とバトルしても、ジャッジが変わると勝敗がコロコロ入れ替わる可能性が高くなります。

 

そうなるとジャッジ次第では永遠に勝てない相手が発生することになります。

 

あいつのスタイルは嫌いだからダメだ。

 

やら

 

あいつのスタイルは好みだから最高だ。

 

などなど。

 

100人の観客がAの勝利だと思っても、ジャッジがBに手を挙げれば勝ててしまう世界です。

1人の絶対評価が、100人の相対評価を上回る捻じれた状態が発生します。

 

例えば素人を100人集めたイベントならば、それが正解な場面もあるかもしれませんが、そうではない場面も散見します。

 

仲が良いから。

 

本番では調子が悪かったけど練習で凄いことは知ってるから。

 

大御所でネームバリューがあるから。

 

など、しょうもない理由で勝たせる人もいます。

bboyのプライドをドブに落としてきたような本来ジャッジをしてはいけない人です。

 

突き抜けたトップbboy達ならまだしも、多くのbboyは拮抗した団子状態の中で目糞鼻糞の状態にあります。

そうしたボリュームゾーンに位置するbboy達はとかく「ジャッジ次第で結果が変わる」ことに振り回されがちです。

ジャッジ次第で変わる結果にそもそも価値があるのか、と。

ジャッジ次第で優勝したり、予選敗退したり、1回戦負けしたり、、、

それで一喜一憂することがいかにバカバカしいかがわかるかと思います。

 

さらにbboyシーンが進化するためには旧態然としたジャッジシステムを抜本的に再構築し、規模の大小に関わらず全てのイベントに浸透させる必要があるのかもしれません。

dyzeeの提唱するジャッジシステムは存在しますが、まだ完璧ではありませんし、またほとんど浸透していないように思います。

ムーブやスキル、パワームーブは進化しているのにジャッジだけは相変わらず、というのもおかしな話で、ジャッジシステムも進化して然るべきだと思います。

今にも崩れそうなボロボロの小屋に最新の家電を置いているような違和感を覚えてしまいます。