技術の高度化はbboyingの陳腐化を引き起こすか

オリンピックの種目になることで技術偏重の向きはより顕著になるでしょう。

 

これはもう抗いがたい事実であり、より「スポーツ」に近づくという意味では正常なことです。

 

オリンピックはスポーツ大会なので当然スポーツにならざるを得ません。

 

オリンピック種目になるよう尽力していた層は、bboyingという文化がよりオーバーグラウンドで脚光を浴びるための苦肉の策として、スポーツになるというデメリットを飲み込んだと考えています。

 

そうでないならば、bboyingという文化にスポーツ要素は害悪以外の何物でもありません。

 

一時期とにかくパワームーブやスキルさえ凄ければそれでいい、というスポーツに偏りかけた時もbboyの総意として本来の王道に引き戻した経緯があります。

 

金メダルを取るために技術は際限なく高度化していくことでしょう。

 

器用でハイレベルの技術、でもつまらない、というスポーツにありがちな状態になることは目に見えているかもしれません。

 

煽りなどはオリンピックで許されるのでしょうか。

 

性差別、人種差別、年齢差別等々煽りとして頻繁に使用されるジェスチャーを許容されたならば、オリンピックも文化への理解を包含するほど懐が深いと感心しますが、まぁおそらく無理でしょうね。