「穴」が存在できないほどにクルーバトルは熾烈を極めている

過去、クルーには1人2人異様に上手いbboyがおり、その他はまぁまぁ、1人2人穴になるような下手なbboyがいるものでした。

 

こいついらなくね?という「穴」も「crew」という概念によりその存在を許されていた時代がありました。

 

地元の仲間、いつも一緒に練習する仲間、いつも一緒に遊ぶ仲間、ということが全てであったように思います。

 

ともすると、その概念自体がbboyの基本理念でもあるかとは思いますが、勝負にシビアになりすぎた結果、現在では「穴」は埋めようという方針に転換しています。

 

勝ちにこだわれば当然のことですが選抜式になるのは必定といった塩梅でしょうか。

 

仲も良いし練習も一緒にするけど、クルーに入れるには実力不足となれば弾かれることになります。

 

これは色々な意味でなかなかモヤモヤする部分ではあるのですが、シーンがより洗練されている証拠でもあるのかもしれません。

 

こいつがいなければもっと評価が高くなるのに、、、といったモヤモヤの解消。

 

と同時に本当に仲間なの?と疑わざるをえないようなオールスタークルーへのモヤモヤの発生。

 

このモヤモヤの正体はbboy crewの概念によるものであり、カルチャーが進化することを考えれば根源的なcrewの概念も当然進化し既成のものでは役不足になることは当たり前ではあるのだが、オールドスクールやカルチャー原理主義からすると違和感の塊であるのもまた事実であるというところに不協和音が生じているというところでしょうか。

 

まぁこのへんのcrewへのやっかみは老害や実力不足によるものなのでなんとも酸っぱい葡萄としか思えませんが。