あえて言うことでもありませんが、今現在10代のbboyにとって悲劇があるとするならば同世代にshigekixがいることでしょうか。
現時点において日本のbboyでbc oneチャンピオンになる可能性が最も高く、また今後の現役生活が長くなることを考慮しても、この高くそびえたつ牙城を崩すのは容易ではないでしょう。
最も割を食うのはやはり同世代のbboy達でしょうか。
いつまで経っても一番になることができない悲哀を存分に味わうことになります。
日本がソロの弱さを揶揄されていたのは90年代2000年台初頭までの話で、その後はtaisukeの躍進、そして続くisseiはbc oneを制覇しておりjapanese bboyの悲願を達成しています。
それと同時に同時期の同世代bboyは蓋をされたかのように足掻くしかなかったように思います。
自分の限界をまざまざと見せつけてくれるのがスーパースターたる由縁でしょうか。
度肝を抜くようなモンスターキッズが量産されていく中で、さらに一次元上の存在がいる、という点がbboyingがカルチャー・アートである点の証明に他ならないでしょう。
身体能力だけで言えば若年層に軍配が上がる中でそうではない部分も存分にフューチャーされるという点でスポーツとはほど遠いものであるという認識が改めて必要かと思われます。
今やbboyingの現役生命も延びに延び、30代でも最前線にいることが可能となりました。
そうなるとissei、shigekixはこのまま10年以上王座付近に君臨することになります。
今の20代はもう無理ぽ、と諦観の様相漂っていますが10代にはまだまだ希望があります。
とは言っても次世代のスターを待たなければいけないのでは、という状況もまた現実として存在し、そうなると今の1桁世代に期待を抱かざるをえません。
次は誰がスーパースターになるのか。