パワー・スキルが出来ないインストラクターは不要である

表題のとおりである。

 

もっと厳密に言えばキッズに教えることを避けてほしい。

 

体がきかなくなっている成人層やあえてそこだけに注力している層、あるいはエクササイズ・気分転換目的ならそれでもいい。

 

なぜかというと、パワー・スキルが出来ない時点で将来的な伸びしろが極端に減退するからである。

 

できる人間が教えるのと、理論はわかるができない人間が教えるのとでは雲泥の差がある。

 

できる人間の指導は膨大なトライアンドエラーに支えられた強固かつ無駄のないクリティカルなものが多いが、できない人間の指導というのは得てして机上の空論じみた不確実性を伴う。

 

ウインドミルができる人間とウインドミルはできないが理論だけは知っている、という人間がいたとしてどちらから教えてもらいたいだろうか。

 

当然できる人間からである。

 

中には類まれなる観察・分析力で的確な指導力を有する者もいるかもしれないが、その選別は結果論だけでしか導き出せず確度が低すぎるため除外せざるをえない。

 

そのため、得意技しかやらない、スタイルのみに特化している、という場合については理解している上で師事する分には構わないが理解の浅いキッズ層には不適である。

 

満遍なく、そして将来的な成長を考えた時に特化系のインストラクターはデメリットしかない。

 

ポリシー・プライドがある、というのは建前で実際には苦手、やってもやってもできない諦観、得意なことだけやりたい精神的怠惰等後ろ向きな理由でしかない。

 

本当にやる気があるのであればできるまでやるのが本筋であり、過酷な鬼の道から逃げた結果であるのがほとんどである。

 

特化系に師事するとどうなるかと言うと、どうしてもそのスタイルや価値観をミラーリングしてしまう傾向にありオールマイティーが求められる現代にそぐわないと言わざるをえない。

 

フィジカルはbboyの最も重要な土台であり、この土台がないことには拡張性・成長性を望むことはできない。

 

パワー・スキルを疎かにするということはこの土台を捨てるということである。

 

つまりは現代における標準的なパワー・スキルを習得していない時点で教える資格がないとも言える。

 

自分のエゴで、自分の得意なことだけを教えている内は三流以下である。

 

自らも最新の技術を学び会得し続ける気概や結果を見せなければインストラクターなどすぐに辞めた方がいい。