例の如くざっくりいきます。
毎月イベントに2回参加・エントリー料金を2000円と仮定すると
4000×12=48000
交通費を2000円として
2000×24=48000
週末に開催されることがほとんどなため飲食等の付き合いで6000円
6000×24=144000
スニーカー・ギア等の被服費として月に10000円
10000×12=120000
練習場所で料金がかかるようであれば300円ほどとして、週3日の練習だとしても年間で12×12=144回、すべて有料施設を使用することはないと思いますのでその半分として72回、72×300=21600円
そして練習場所までの交通費を700円ほどとしましょう。
144×700=100800円
ここまでで482400円、50万近くになります。
その他肉体を酷使しておりケアの重要性に気が付いている方は、整体、整骨、病院、サプリ、トレーニング等においての支出もあるかと思います。
学生bboyについては親からの金銭的援助がないとなかなか難しいところかもしれません。
また、bboy界のボリューム層だと考えられる単身勤労者の20代について、20代前半の平均年収は248万円、20代後半は344万円であり、税金や社会保険料を引いた手取り分は平均年収の2割マイナス、すなわち20代前半で198万円、20代後半で275万円程度なため、20代前半で手取りの約25%、20代後半で約19%を使用していることになります。
ちなみに、総務省の家計調査報告から35歳未満の単身世帯の家計支出の月平均額が155808円のため、年間の平均額が1869696円となります。
娯楽、交通、食料、被服等重複する項目の比率での比較が必要ではありますが、まぁ多少力を入れてる趣味であればどれも似たようなもんと言えるので特筆することはありません。
問題になるのは非正規雇用bboyなのかなと。
テレアポ等で食いつないでいる非正規雇用、インストラクターにおける個人事業主扱いの場合一体どうやって生活しているんだろうという素朴な疑問が湧いてきたりこなかったり。
平均年収を取れている正規雇用の方は時間がないためbboy活動がトーンダウンしていることが多く支出も下がりがちで、翻って非正規で時間がありモチベーションの高いbboyほど収入が低いにも関わらず支出の割合が高まり逼迫する傾向にあると考えられるため、生活に支障をきたす、あるいは生活水準が低いのではないかという想定、および実際のイメージがあります。
イベントにおける賞金等は雀の涙でありほとんど当てになりませんし、かと言って時間があれば練習をしなければいけませんので収入増も望めません。
収入は時間との等価交換であり、bboyはここに注力することができません。
類稀な特殊能力があれば時間対効果を最大にして労働力を最小化することができるかもしれませんが薄給モチベ高bboyには難しいでしょう。
上手くなりたい→沢山練習する→勉強就職仕事ほっぽらかし→低賃金低待遇→生活基盤脆弱→やっぱ仕事ちゃんとしねーとな、、からのフェードアウトor高みを目指したいからループ
大多数にとって一過性の遊びで終わってしまう要因が、bboyingの時間対効果の低さと評価基準にあると言っても過言ではないでしょう。
とにかく習得に時間がかかる!
簡単な動きですら慣れないと時間がかかる。
難しい動きならなおかかる。
それをさらにクリーンな状態にもっていくという荒行が待っている。
そしてオーディエンスの目は年々厳しくなっている。
みな好きで始めているため大なり小なりプライドを持っているため恥はかきたくない。
全然練習してないんだろーなーって雑なクオリティのbboyもいますが大して時間取っていないか何も考えてないんだろーなってくらいの印象で評価は低くなりますからそれは避けたいわけです。
クールなスタイルに憧れて好きで始めたわけですから当然評価され脚光を浴びたいに決まっています。
上手くなるほど、あるいは上手くなくてもシーンに没入すればするほど貧困になる可能性が高いのではないか、というテーマでした。