bboyはyoutubeで生活することが可能か?

体感的なもので特に詳細な調査はしていません!

 

ざっくり!

 

現在「bboy」で検索した場合に最も再生回数が多い動画が

Massive Monkees vs Jinjo Crew | R16 BBOY Battle 2012 | YAK FILMS

となっています。

 

どちらもレジェンド級のクルーですのでさもありなんと言われればそうなんですが、bboyガチ勢からするといささか納得いかないものではないでしょうか。

 

もっとエキサイティングな動画があるんだけどな、、、

 

といったところかと思います。

 

再生回数一位は、さすがに一般層が見ていないことにはなかなか達成しづらい数字であり、この時点で一般層との乖離は否定しようがありません。

 

アップロード時点で2012年でありjinjoはともかくmassiveに関しては既に最前線ではちょっときついんじゃないかな、という時期でもあります。

 

また韓国とアメリカのクルーであり、日本の一般層はほとんど見ていないんじゃないか疑惑まであり、仮に見ていたとしても再生回数一位だということで見たパターンがほとんじゃないでしょうか。

 

だってそうでしょう。

 

ブレイクダンスを知らない人にjinjoやmassiveと聞いてレスポンスが返ってくることなどほぼありませんから、、、。

 

さて、次に個人で最も有名なbboyは誰かと言うことをyoutubeの再生回数から紐解いていきます。

 

bboy junior

 

これはもう圧倒的ですね。

 

名前を知らなくてもこの異次元のレジェンドを知っている人は実は多かったりします。

 

ただ、その特異なスタイルや彼が持っている身体的な部分にフューチャーされている感が強く、純粋にbboyとはなんぞや?という本質に言及するにはいささか難しいものがあります。

 

ブレイクダンスの完成形はjuniorなんだ!と思っている層がいてもおかしくありません。

 

彼は本当にレジェンドとしてリスペクトすべき存在ではありますが、bboy界においてはチート系に属し、オールラウンダーとしてbboyの本質を伝える存在にはなりえない、というのが正直なところかと思います。

 

bboy界においては下半身に障害を抱えている場合、マーシャルやエアタートル等の横系グラウンドスキルやストロングに特化することが多く、その多くはまさに人間離れした超人的なものとしてオーバーキリング状態です。

 

これはいわゆる選択と集中の極端な例とも言えます。

 

通常であれば無限にある選択肢から取捨選択をしなければいけない局面において、彼らは限定的な選択肢により価値の極大化に成功しているわけです。

 

日常生活からストロングスタイルであるため日々生活しているだけでトレーニングとなっているわけです。

 

健常者がこれに勝とうとするとさらなるハードワークに励む必要があります。

 

今後、障害を持ったbboyを凌駕するようなストロングスタイルを披露するbboyが登場するのではと密かに期待しており、そうなればとんでもない偉業を達成することになります。

 

また、上肢等に障害を抱えているbboyを見たことがありませんので、下半身に障害があるbboyだけが突出した存在である現在において、そうしたbboyの登場が裾野の広がりに貢献するのではという期待もしています。

結局は上半身への依存度が高い競技の特性上難しいところではありますが、、、

 

とまぁ話が脱線しましたが、bboy動画のほとんどは個人で出てくることがなくバトル動画であったりまとめ動画的なものがほとんどです。

 

bboy個人がyoutube starになるということは現段階において非常に難しく、プレイヤーではなくまとめやイベンターによる動画制作側が利する段階にあるかと思います。

 

ということは逆に考えるととにかく形は問わないからbboy、ダンスで食べていきたいと考えている場合、こうした動画制作にシフトチェンジするのもありなのかも、と思わされたりもします。

 

この場合も市場調査は必須であり、とにかくイベント全部撮影だ!という話にはならず、ピンポイントで視聴欲求を促すようなものでなくてはなりません。

 

身近なイベントを全部アップしていても、一般層はそうしたものには興味がなく、当事者たちへのボランティアになり下がりかねません。

数打ちゃ当たる精神ですと徒労感が半端ないと思います。

 

人間はとかく、あまり関わりの無いジャンルにおいては最高のものを求めがちです。

 

当然ですね。

 

1位であるものが最大の価値を有しているからであり、時間が限られている現代人からすればさして興味のあるわけでもないジャンルへの時間対効果を考えればこれ以外の選択肢はありません。

 

最高のものを見ておくことで基準が定まり、そのジャンルの潮流をある程度理解したような気持ちになれます。

 

指で気軽にポチポチしてあくびをしながら見ているようなテレビの中の芸能人たちも選りすぐりの精鋭達です。

 

ネットでもポチポチしていれば簡単に世界最高峰を味わうことができます。

 

現代はとにかく簡単に努力の結晶に触れることができます。

 

果たして、そこまで努力し選ばれし人間となることができるか?

 

選民となったところでそれが直接収入に直結するのか?

 

そういった意味でサイドロー的な戦法のみでしか戦えないのが現状かと思われます。