BBOYINGの魅力とは「暴力性」にあり

BBOYINGが廃れずに、いついかなる時代も人を魅了し続けここまで発展を遂げた理由とはなんでしょうか。

 

おそらく「暴力性」にあるのでは、と考えています。

 

何言ってんだこいつ、と思った方はそっとページを閉じてください、、、w

 

ギャングの抗争の代替手段(本当かどうか疑わしいですが、、、)としてのバトルカルチャーは、そのまま「暴力」の代替手段であり、それはつまりbboyと暴力は密接な関係にあるということだと理解しています。

 

show主体のジャンルではありませんし、そもそもアートの方向に振れすぎるとbboyの本質からズレてしまいます。

 

極限まで肉体を酷使し、あらゆる人体表現の中で最もダイナミックなパワームーブ。

一切の器具やトリックを使用せず、人体のみでここまで強烈な表現をし得るのはパワームーブ以外に無いと考えています。

一般人がブレイクダンスと聞いて連想するのはもちろんウインドミルなことは言わずもがなですが、おそらく大多数のbboyの入り口でもあります。

ブレイクダンスをやっていれば、「踊ってよ」よりも「回ってよ」と聞かれることの方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

実は回転も暴力性を帯びています。

例えば回っている扇風機やドリルに触れようと思う人はいません。

なぜならば「破壊」され怪我をするからですね。

怪我をする、と警戒するのはそこに暴力性があるからに他ならないわけで、回転運動が非常に危険な現象であることを理解しているからです。

回転することによりパワーは倍加以上となり、ドラクエでいうとこのバイキルト状態になるわけです。

 

現時点で最も暴力的なbboyはpocketであると考えています。

その芸術性もさることながら圧倒的なスピードによる暴力性が優っており、もはや他者にいかなる暴力行為を働いていないにも関わらず明らかな暴力性を見て取ることができます。

 

bboyが宿す暴力性。

 

これはハードなムーブにより自己の肉体が破壊されていることからもわかるように、実は自らに向けられている暴力性がムーブという鏡で跳ね返り見る者に暴力性として転化・視覚化されているのではないかと。

 

極限を求めるbboyのムーブは自傷行為すれすれのものであり、ともすればそれは跳ね返り他者へ訴えかける魅力的な暴力性を発露しているのでは、と考えても差支えない。

かもしれないw