BBOYの花形ムーブであるエアー。
結論としてはできなくてもまったく問題ない、と考えています。
いや、もちろん出来た方が動きのバリエーションは広がるし、なにより一般受けが最高で超人感を味わえます。
なんなら全BBOYの悲願である激モテを達成できるかもしれません。
あくまで勝ちにこだわるなら、という注釈付きです。
歴代BC ONE王者でエアーを軸にしているBBOYがほとんどいないことを根拠としましょう。
エアーの印象が強いのはOMARくらいなもんで、その他の王者でエアーをしつこいくらいに差し込んでくるBBOYはほとんどいません。
エアーよりも、オリジナルスタイルに注力していることは明らかです。
パワームーブをするにしても繋ぎの独自性に重きを置いています。
現代のジャッジの基準がオリジナリティであったりミュージカリティだったりムーブのクリアさだったりとにかくオールマイティであることを求めているからです。
パワームーブはオリジナリティを出しづらく画一的になるきらいがあり、そのくせ、習得に時間がかかるというジレンマを抱えています。
勝つことを念頭に置いているBBOYはとりあえずエアーを数発連発できればいいと考えるでしょう。
勝つことを目標にしている場合、ワンハンドエアーに挑戦するよりも、その時間を別の要素に振り分けた方が遥かに効率がいいからです。
もっと言えばエアーは捨てても構わないと考えてるかもしれません。
初心者や素人は喜ぶけど玄人から評価されづらい、というデメリットを理解しており、勝敗を左右する権限を持ち得ている玄人におもねる必要があるからです。
また、エアーに執着しすぎるとその先に犬の道が待っていることを知っており、本質を見抜いているとも言えます。
いかに差別化を図るか、という観点からエアーは必ずしも必要ではない、と言い切っていいかもしれません。