立ちダンサーも顔負けのリズム感で踊るbboyもいれば、致命的にリズム感の無い、あるいは練習してこなかったためにどう取っていいかわからないといったbboyまで、とかくリズムや音ということが比較的軽視されがちな傾向のbboying。
スクールに通っているような最近のbboyはそんなこともないのかもしれませんが、独学、あるいは昔ながらのbboyには完全に音を無視したりする人が少なくありません。
基本ムーブ自体の難易度が高いせいもあるかもしれませんが、ダンスの基本中の基本であるリズムキープという概念が薄い不思議なダンスジャンルと言えます。
音取るのめんどくさいしよくわからんからとりあえず凄い技とか凄いフリーズとかオリジナルっぽいムーブで沸かせればいっしょ!みたいな人がまあまあいます。
キャリアが長いにも関わらずまともにアップダウンやエンカウントを取ることが出来ないbboyも存在しており、ステップやムーブも出汁の効いてない味噌汁のように「なんか違う」感で溢れています。
killing the beat動画が溢れている昨今ですので豊富な教材からどう音を取ればいいのか、という部分はほとんどのbboyが理解していると思いますが、いざそれを実践するかどうかとなるとまったく別の次元で、そもそもやらない人、強いビートにしか合わせない人など、bboyの中でも音楽に対する捉え方は話題になっているようでその実軽視されていることは否めません。
特にアドリブ無しでセットムーブしか無いbboyはたまたまハマれば御の字ではないでしょうか。
カウントでセットを作る心配性な人もいそうですが、ともするとバトルというよりはワンマンショーの見せ合いで、バトルが小規模なショーコンテストに見えなくもありません。
音の部分は今後、もしくは現在進行形で指導的な立場にあるbboyがしっかりと伝えていかなければならない重要なファクターであるため、後進は指導者をよくよく吟味する必要がありますね。