パワーは凄いけどスタイルはからっきしだなぁ、、、
スタイルはかっこいいけどパワーもスキルも何もできねぇな、、、
スタイルは凄いけど1ミリも音聞いてないな、、、
光が強いほど影が濃くなると言わんばかりに、やはり武器が強力であればあるほど他の要素の粗に目がいってしまいがちです。
オールマイティを求められる現代が故の問題ですね。
これが例えば100m走だとしたら、走り方がおかしかろうとかっこ悪かろうと結果的にタイムが一番速ければ、誰も文句は言いません。
言う人もいるかもしれませんがw
極端な例ではありましたが、bboyingという誕生してからまだ日の浅い文化は、スポーツのようにただ単純にタイムやスピードや記録を求めるものではなくなり(そうした側面が一切無いとも言えませんが)昨今においては急速に多様性が認知された上でそれぞれ万遍無く完成度を高めることを求められている、というのが現状でしょうか。
そうした無い物ねだりをしていく中で、努力だけではいかんともしがたいものがあります。
身長・体格、です。
肉体芸術であるため、どうしても無視できない要素かと思います。
かつ、かっこよく見せるために、重要な要素とも言えるでしょう。
身長が高くて体格が良ければ同じ動きをしていても迫力やかっこ良さがまるで違ってきます。
とは言ってもさして高身長が多く無く門戸を広く開放しているbboy界ですから、そこは卓越したスキルで十分に身長・体格差を圧倒できるという逆説的なジャンルでもあります。
歴代の有名パワームーバーを紐解いていけばかなりのチビっ子率。
だからと言ってみんながみんな驚異的なパワームーバーになれるわけでもなく、身長・体格、あるいはバランスの良いスタイルをしているという点は踊る上で強みになります。
身長が低い、頭がでかい、ぽっちゃりしている、ずんぐりむっくり、異様に痩せてる等の身体的特徴は踊りに影響するもので、さらに裾野を広げるとファッション的な要素についても同じことが言えます。
髪型が変、服がダサイ、靴がボロボロで汚い、などなど、、、
何が言いたいかと言うと、あまりかっこいい体をしてない人はファッションでなんとか誤魔化す方向に持っていかないといけないわけですが、まんま練習着で本番に臨む人もいたりするのでそれはもったいないなぁ、というお話でした。