パクリ・バイトについて。
bboy界において非常に難しい問題の1つです。
基本的にはバイトはご法度とされています。
が
極端なまでに絶対にバイトを許さないグラウンドゼロのような人もいれば、まぁ凄ければバイトでもいんじゃない?と言ったゆるキャラみたいな人もいたりでなかなかバイトに対する統一的な見解が出されていないのが現状ではないでしょうか。
ただいずれのスタンスにしても矛盾を内包しているところが痛いとこでもあります。
これだけbboy人口が拡大しネットですぐにムーブを見れてしまうこのご時世で、絶対にバイトを許さない!とはちょっと言いづらいのかなと。
バイトがダメならそもそものファンデーションはいいのか?
ファンデーションは基本という扱いでバイトにならないのか?
そもそもどこからどこまでがファンデーションなのか?
自分が考えたムーブに先駆者がいたら潔く捨てるのか?
それとも、「自分で考えたから」被っていてもオリジナルとするべきなのか?
そしてバイトしても凄ければいーよー!という人も、根底にはバイトの後ろめたさを感じていたりでなかなか複雑です。
ネットが無い時代なら遠征先でムーブをパクっても地元の人間は知る由も無くオリジナル顔できますが、今は動画サイトのおかげですぐにネタバレします。
本人はバレていないと思っているのか、はたまた割り切っているのかわかりませんがバイトは確実にバレますw
ネットの功罪とも言えますが、トータルで考えると圧倒的に功が勝るでしょう。
何事も全ては模倣から始まります。
ワンダーボーイよろしくオリジナルオリジナル言うなら永久凍土の中まで探しにいかなければなりませんw
日本には守破離という三段階の成長に関する考え方があります。
bboyに例えるならば
守 = パクリまんま。ディスの対象。
破 = アレンジを加えて脱パクリ。パクリ臭は残るが評価はされる。
離 = 完全なオリジナルムーブ。イノベーター。
という感じでしょうか。
守破離の守で終わっている人が多すぎるのが今のbboy界の問題かと思います。
トレンド後追いの追従型による平均化・マンネリ化の大量増殖でシーンに閉塞感が漂う一因にもなります。
bboy界ではフレッシュという言葉がよく使われます。
フレッシュに対する考え方は色々あるかと思いますが、要するに自分にしかできないことをする、そして固執せず常に革新を求める、というところなのかなと。
毎回毎回同じムーブ、バリエーションのbboyを見ていてもワクワクしませんよね。
何より自分がワクワクせず、固執することでbboyとしてのフレッシュ感が死んでいきます。
続く、、かも?