練習環境が重要なのは言わずもがなでしょう。
海外の一流bboyの練習風景を見ていると体操の練習場のようなところで行っているのをよく目にするかと思います。
怪我のリスクを極力排除し、安全性を高めた上で新しい技にトライできる環境です。
翻って日本のbboy達の練習環境はと言うと、体育館であったり公園であったり駅構内であったり一瞬の気の緩みが大怪我に繋がりかねないような厳しいものです。
バカ言うな!ストリートでやらないとbboyじゃないよ!
と極端にコンクリートソウルな考えの方もいるかもしれません。
確かにスタイルによってはポリシーも含めてそれはそれで1つの正解と言えるかもしれません。
しかし翻ってみると諸刃の剣であり、そうした考え方自体が自分を小さな枠に押し込めてしまい、自分で自分の可能性の芽を摘み取ることに繋がっています。
世界に打って出る、とまで言わなくても人より抜きんでるためにはどうしてもパワームーブやスキルは避けて通ることができません。
そうした過酷な動きを、荒れたコンクリートや駅の床でやるのと体に負担の少ない床でやるのと、どちらが良いか小学生でもわかります。
ただ、アジアや南米の後進国で安全な練習環境が無い中でも一流のbboyはいます。
しかし、日本という先進国で選択の余地がある中で右に倣えで思考停止するのはいかがなものかと。
ダンスは究極的に自己満足です。
誰かから強制されるわけでもなく、誰かがあなたのダンスを望んでいるわけでもありません。
別にあなたが踊らなくても誰も困りません。
あなた自身がダンスが好きで、昨日の自分より少しでも上手く踊りたいと渇望してるから練習しているのでしょう。
自己満足性が高いが故にあからさまに結果が全てでもあります。
練習ではエアーができるけど本番ではまったくできない、死ぬほどエアーを練習したけど結局できなかった、という点に関して言えば他人を驚くほど冷淡で、結果が伴わなければ過程などどうでもいいと考えています。
結果さえ出せば、誰も過程など気にも留めません。かえって結果に応じてその過程を知りがるでしょう。
まず一番肝要なのは怪我をしないということです。
bboyの美学という固定観念を一度取り払う必要があるかもしれません。