シルエットについての考察

シルエット bboyingにおいて非常に難しい問題の1つです。 輪郭を含意する意味であり厳密に言うと輪郭ではないのですが、あえて便宜的に輪郭そのものであるという解釈の下、話を進めていきます。 bboyingのシルエットにおける禁忌と言えば 棒立ち 左右対称 …

アジア的観念に対するカウンター

他文化は意味を持たない記号が故にクールな概念として成立する。 漢字より英字の方がなんだかオシャレに感じるのは、漢字、いわゆる日本語には「意味」としての主張を伴ってしまうからである。 「意味」さえ理解できなければそれは「記号」として認識される…

老害の言うことに耳を傾けてはいけない

BBOYINGはあらゆる文化を人種のサラダボウルよろしくアメリカ流にごちゃまぜにした結果誕生したものである。 誰かがこうしようと思って計画的にできたものではない。 その都度誰かが「こうした方が面白いかも」というインスピレーションのみで発展を遂げてき…

地元の先輩は足枷にしかならない

金と売名のために日々youtubeにアップロードされるbboy動画。 一昔前では知りえなかったメソッドが溢れている。 こうなると、もはや「地元の先輩」は不要となってくる。 メソッドがクローズドであった時代には幅を利かせられていたが、今やただの足枷に過ぎ…

日本のパワームーバー全てに立ちはだかるTsukkiというエベレスト

以前も現在の10代bboyにとって踏破困難な存在であるとしてshigekixを取り上げました。 からのTsukkiですね。 これからパワームーバーとして成り上がりたいチビっ子bboy達に険しく立ちはだかる鬼山です。 年齢的にこれからオールマイティーになっていく可能性…

BBOYINGにEmotionalityの評価基準が入らない理由

BBOYINGはスポーツとは一線を画する。 BBOYINGはどこまでいってもダンスであり、ダンスはアートの括りとして存在する。 アートを定義することは難しいが、感情を揺さぶられるような感覚を与えることが最も肝要なのではないかと考えている。 スポーツにおいて…

性器を露出するBBOYはいらない

一時期性器を露出することで沸きを狙っていたbboyがいました。 もう論外ですね。 bboyingをオーバーグラウンドにしたいと考えている層からはゴミ扱い。 bboyingがクールでかっこいいものであると考えている層からもゴミ扱い。 性器自体がセンシティブな扱い…

老害はなぜ最近のBBOYは個性が無いと言うのか

老害の代表ワードとして 「最近のBBOYは上手いけど個性がない」 が挙げられます。 もっと言うと 「テクニックはあるが昔の方が個性があった」 と言います。 これは酸っぱい葡萄理論そのものですね。 対象を貶めて自己保身を図る卑怯な手法であり、最早最新の…

貧困・ジリ貧・現状維持が続く地方イキりBBOY

BBOYINGを生活の糧にしない、ということであれば、所詮どこまでいっても日々の生活の息抜き、趣味、ストレス解消の一手段にしかなりえません。 趣味に没頭すればするほど、現実社会と乖離せざるをえません。 単刀直入に言うと、現実逃避に他ならないからです…

芸能界に居場所を作ることで後進が安定する

突き詰めてしまえばbboyというカテゴリーはダンスに分類され、ダンスと言えば芸能界といった塩梅で、安定的に、かつ金銭的に夢を見ることが可能なのは芸能人になること以外にはないでしょう。 bboyのレジェンドになるのもいいでしょう。 しかし、飽和しきっ…

結婚して子供ができたらBBOYはどうなるか

金もねぇ、コネもねぇ、目立ちたいけどそこまでしんどい思いもしたくない やらないといけないことは後回しでとりあえずダンス 時間だけはたっぷりある なんてのがBBOYの大多数で こんな自堕落な生活も独身だからこそ あの人あんま見なくなったな~となれば大…

ストロングスタイルに皆が思ってること

足着くくらいならストロングスタイルやめちまえ 足着かなくなるくらい精度高めるきつい練習が嫌ならさっさと他のスタイルに鞍替えした方がいいんじゃないの

トリッキングがbboyingに本格流入する日は近い

トリッキングの大会を見ているとbboy musicをかけていることが多い。 ダンスではないので音に合わせてどうこうではなく、ただ選手と観客、会場のテンションを上げるためだけの要素に過ぎないが、その視覚的衝撃性や暴力性、連続性などの親和性から遠くない未…

カウンターカルチャーであるはずのbboying内部で行われるカウンターカルチャー

カウンターカルチャーとはサブカルチャーであり、その価値観や行動規範が主流社会のものとは大きく異なり、しばしば主流の文化的慣習に反する文化のことを言う。 bboying、並びにhiphopの出自はカウンターカルチャーそのものである。 つまりbboyingの本質、…

Red Bull BC One USA 2019/crazy legs

今回のRed Bull BC One USA 2019で感じたことを1つ。 crazy legsの存在である。 1979年にrock steady crewに加入し、2019年現在において40年以上のキャリアを持つレジェンドである。 bc one all starsのメンバーであり、レベル的には軒下を借りるような形で…

hiphopが底辺属性を有しているのは必然か?

まずhiphopの歴史を紐解いた時に、マイノリティのカルチャーが端緒であることに異論は無いかと思われる。 マイノリティは誤解を恐れず言えば蔑まれ、社会的立場の弱い存在である。 hiphopはアメリカの多文化主義の副産物であり、世界のメジャーである白人層…

10代bboyが幅を利かせていないシーンは不健全である

タイトルのとおりである。 各地方で10代bboyが席巻していないシーンはないだろうか? もしもあればかなり不健全である。 20代、30代はこれから衰え始める年代であり、メソッドが確立している現代においては10代でこうした年代層のbboyを圧倒することが比較的…

BBOYイベントのほとんどは素人仕事

BBOYイベントにおける集客力は非常に弱い 宣伝をするでもなく付加価値を加えるでもなく、来たい人が来ればいい、みんなが喜んでくれればいい、赤字にならなければいい、というイベンターがほとんどだ。 下手をするとイベントを主催している、という自己陶酔…

UPROCKと競技性は反比例する

個人的な見解ではあるが今現在においてUPROCKは死にかけている要素の1つである。 原因として考えられることは競技性の先鋭化だろうか。 競技としてミスが許されなく体力配分のことも考えるとUPROCKを挟み込む隙間が減少していくのは致し方ないことと言える…

出し渋り老害の弊害はbboyにも適用されるか?

インターネットの発達と人類の発達は比例関係にあります。 ブラックボックスとなっていたありとあらゆる構造・仕組みが、インターネットとそれを公開することで得られる「金」により広く明らかになりました。 これはBBOY界も例外ではなく、インターネットが…

最もエキサイティングな年だったBOTYは?

これはもう人それぞれとしか言いようのない部分ではありますが、個人的には98年が最もエキサイティングな年だったのではないかと考えています。 会場、音楽、雰囲気全てが最もHIPHOPらしく、現状から見ればまだ発展途上のレベルであるにしてもバトルも遊び…

hiphopエレメンツの中でラップだけが世界一になることが極端に難しい

ラップに関しては世界一を決めることが非常に困難であると言える 各国において母国語によるラップは広く浸透してはいるだろうが、世界統一基準がないのが現状ではなかろうか。 ラップバトルをしようにもそれぞれ言語が異なるため、母国語ではない者からする…

ストロングスタイルは安易に選択してはいけない

無重力を表現することにおいて最も象徴的なカテゴリーであるストロング 特に下肢障害のあるbboyがズバ抜けており、健常者においては到達点が見えてはいるがそこに辿りつくまでがほぼ無理ゲーというチート容認の温度差が最も激しいカテゴリーでもあります。 …

bboyは歳を取るとどうなっていくか

年齢を重ねるごとに円熟味が増す、というのは毎日練習を継続し新しいことに挑戦している者だけの話であり現実はそう甘くはない。 ただ続けているだけの者には容赦ない評価が下される。 練習の頻度は減りムーブのクオリティもクリアーさも失われ、できていた…

taisukeとtoshikiから見るマインドチェンジ

cool crew jrとして頭角を現したスーパーキッズの走りでもあるtaisukeとtoshiki。 第三者目線から見た時に、キッズ時代はtoshikiが大きくフューチャーされており、taisukeは二番手に甘んじている、という印象がありました。 大人でもできないような高難易度…

「穴」が存在できないほどにクルーバトルは熾烈を極めている

過去、クルーには1人2人異様に上手いbboyがおり、その他はまぁまぁ、1人2人穴になるような下手なbboyがいるものでした。 こいついらなくね?という「穴」も「crew」という概念によりその存在を許されていた時代がありました。 地元の仲間、いつも一緒に練習…

10代bboyにはshigekixというエベレストが立ちはだかっている

あえて言うことでもありませんが、今現在10代のbboyにとって悲劇があるとするならば同世代にshigekixがいることでしょうか。 現時点において日本のbboyでbc oneチャンピオンになる可能性が最も高く、また今後の現役生活が長くなることを考慮しても、この高く…

キッズを見ればスクールのレベルがわかる

モンスターキッズが量産されている現代において、ダンススクール、特にbboy部門においてそのスクールのレベルを推し量る物差しとして機能するのが、スクール生のキッズのレベルです。 これはもう否定しようのない事実であり、検討材料としてはこれのみです。…

ストロングの限界

足が地面に着く ということはbboyにとってあまり好ましいことではありません。 パワー・スキル・ストロングにおいては足が地面に着いた時点で失敗とみなされます。 クリアーであることが求められる。 勢いで誤魔化すこともできません。 めっちゃ足着いてんな…

緯度とbboyの関係性を読み解く

地形や標高、海流、偏西風など諸々の自然現象や経済状況、文化の浸透状況により一概に緯度のみでは語れないところではありますが、bcone王者をモデルとしてあえて言及してみましょう。 併せて最高気温・最低気温ともに最低を記録する1月も参考として記載して…