一流のパワームーバーは常に一握りの者しかなれない

ブレイクと言えばパワームーブ!

 

素人相手ならとりあえずどんなパワームーブでも喜んでくれますが、それがことbboy相手になると180度状況が変わってきます。

 

そんじょそこらのパワームーブでは見向きもしません。

 

そうした中、パワームーブは時を追うごとに過激さを増しています。

 

誰しもが夢見、破れる。

 

それがパワームーブです。

 

そして、いつの時代もトップ層に君臨できる人材は常に一握りなわけで。

 

あまりにも負荷が高すぎるため、怪我による離脱を余儀なくされる者が圧倒的です。

 

怪我をしないフィジカルの強さ、本番でミスをしないメンタルの強さ、適切な指導者、弛まぬ努力、そしてパワームーブのメソッドを理解し体現できる理解力・神経伝達力。

 

今後パワームーブがどんな進化を遂げるのか。

現在ですら、もはや常人には理解不能なものであるにも関わらず、さらに高次元なものとなることはbboyの歴史からいって必定です。

今を上回る恐ろしいほど競争率の高い世界になっていくんでしょうね、、、

最も効率よくダンスで生活する方法を考える

ダンスで生活する

 

ダンサーが夢見る最終形態の1つです。

 

最も現実的な方法はインストラクターでしょうか。

 

ただしbboyは出来るジャンルがブレイクに限られているパターンが多いので物理的に玉数を多く入れることができません。

仮に玉数を入れれるように配慮されたとしても、そもそもブレイクを習いたい母数が少なすぎるので生徒が集まりません。

生徒の数がそのまま収入に直結しますので、それじゃあ生徒を増やしましょうと言ってもそう簡単ではありません。

bboy人口を増やすために何が有効か。

 

キッズ・学生・社会人・高齢者、全てを網羅できれば言うことありません。

 

まずは習い事として、ブレイクが非常に有効であることを認識してもらわなければなりません。

 

ブレイクダンスをすることで得られるメリットはなんなのか、ということを考えないといけません。

 

キッズであれば身体能力の向上、粘り強い努力・達成感等心身の充実を図ることが可能で、個性を伸長させるようなジャンルであること、また音楽的な素養を育むことができる上に、体一つでできることから金銭的な負担も少ないことを挙げてもいいかもしれません。なんなら塾的なものも並行して推し進め、練習前に学習させるようなシステムにすればお母さん達は喜ぶかもしれませんw

 

しかし時間が有り余っていて体に無理が利くキッズや学生と違い、社会人以上の大人達はブレイクに対して二の足踏みまくりです。

潜在的にブレイクに触れてみたいと考えている層は多いと考えています。

ブレイクダンスは自分にはできないと考えている人が多く、またダンス自体に照れがあることが多いです。

また、痛い・苦しい・すぐできないの三拍子が揃った鬼のように敷居の高いジャンルですからおいそれと踏み込めたものではありません。

 

しかし、鬼のフロアーと異なり立ちのステップはダンスの入門として非常に入り込みやすかったりします。

深みを目指しさえしなければ比較的シンプルであることから、ともすればダイエット目的でもいいのかなと思います。

 

実際問題ある程度覚悟を決めないと、まともな動きが1つもできない問題もありますし。

 

世捨て人やフリーター、スポットライト症候群に冒されたガチ勢のメインbboy層とは切り離して考える必要があります。

フィットネスとしてのブレイクを提供できてもいいのかなと。

 

「やりすぎる」のがbboyの良さでもあり、一般層から受け入れられない最も大きな要因でもあります。

 

「ブレイクをやってみたい」層が多いにも関わらず、来るのを待ってばかりで営業をかけるまでいかず積極的に潜在層を掘り起こしにいっていないのが現状です。

 

この辺に気が付いて行動できるかでかなり違ってくるのかなと。

 

で、ここまで大して効率的じゃねーじゃん的な感じなんですが、気が向いたら続きいきます。

一点突破主義に対する考察

技の洪水とも言うべき現代BBOY界において、ある1つの技にだけ固執するスタイルというのは珍しくなってきており、また勇気や覚悟がいることでもあります。

 

一点突破主義

 

例として代表的なもので言えば、ヘッドスピン、縦、でしょうか。

 

一般層がイメージするブレイクダンスと言えばヘッドスピンやステッピンと言っても過言ではないほどそのインパクトは強烈です。

 

実際の難易度はともかくとして、初見時の「これはすぐにはできないな」という超人性が明らかだからです。

 

ただ一般層のそれと実際のシーンにおける価値観には大きな乖離が存在し、パワーガチ勢からするとヘッドは単なる繋ぎの1つであり「休憩」の概念が大きいというのが正直なところですし、縦については歴を重ねれば重ねるほどその拡張性や応用性の乏しさから敬遠される向きがあります。

 

始めたての中学生が憧れるようなミーハー感が漂うところも若干気恥ずかしく、また極めれば極めるほど音楽性から離れ競技性が色濃くなるところもまた敬遠される要因の1つではないでしょうか。

音を聞いてない、と言うと必ず反論が発生するのですが、単にカウントで漕いだり跳ねたり音ハメしたりすることが音楽性なわけではないことも話を難しくしています。

 

ソロバトルでも勝ち上がることが難しく、チームバトルでも飛び道具的な使い方しかされず、スピン・ホップに依存しているが故の表現力の乏しさからくる単調性、また、両者についてはスキル的には既に頭打ちになっている感があり、革新的な派生を生みだすBBOYが現れない限り斜陽の立ち位置は変わらないと考えています。

 

とまぁここまでBBOY界においてはデメリット満載である旨記述しましたが、エンターテイメントとしてはかなり重要な立ち位置にあります。

 

一般層に向けたPRとして、ヘッドスピンや縦ほど衝撃的なものはありません。

 

はっきり言って、一般層に対してフットワークやスレッドや軟体、ストロングをしたところでいまいちよくわからない、というのが実際のところで、これらはあくまでBBOY界におけるイノベーションが故に局地的に価値を持っているに過ぎません。

 

一般層がイメージしているブレイクダンスをそのまま提供できることは商業的に非常に重要です。

 

凄いものを見たい、という欲求に対してこれ以上ないほどにダイレクトに対応してるわけですから文句のつけようがありません。

 

BBOYの世界で成功することは難しいかもしれないが、ショービジネスの世界では成功する可能性が通常のBBOYより高いのでは、と考えています。

 

どちらが良いのか、というのは個々人の価値観の問題なので決めることはできませんが、社会的な認知という部分においては実は一点突破主義の方が有利なのかもしれません。

bboyにはスポットライト症候群が多い

ブレイクの特色はとにかく派手で注目されやすいことです。

 

ブレイク人口もそこまで多くは無いので一般層からも割と注目されやすいです。

 

また、温かいバトルやイベントであればちょっとしたことでも沸きが起こることがあります。

 

平々凡々な日々の中で唯一注目され賞賛される瞬間です。

 

気持ち良くないわけがありません。

 

衣食住足りてる日本人が求めているのは自己の確認です。

 

自分には本当に価値があるのか?

 

笑うセールスマンではありませんが、まさに心の隙間を埋めてくれちゃいます。

 

また注目を浴びたいという一心で、やらないといけないことも投げ出して練習に没頭です。

 

こうなればもう立派なスポットライト症候群でしょう。

 

職業にするわけでもないのに、異常な時間をダンスに費やしてしまいます。

 

本当にやらないといけないことよりも、スポットライトを浴びた時の快楽を求めてしまいます。

 

このへん、実はなかなかに深刻だったりするので自覚した上でコントロールする必要があるんですが、なかなかまぁ難しそうですね、、、。

マニアがbboyのメジャー化を阻害していることに気付いているか

こと素人に厳しいbboy界。

 

とにかく深掘りしすぎたが故の弊害ではあるのだが、素人のニワカ発言に噛みつく輩の多いこと。

 

御託やウンチク、、、じゃなくてknowledgeに異様な執着を見せる者がままいる。

 

確かに重要なファクターの1つではある。

 

のだが、一般層が見たいのはブレイクのエキサイティングな部分が主だ。

 

そこにはウネウネスレッドやベーシック過ぎるフットワークは求められておらず、ましてや高尚なウンチクなどもってのほかだ。

 

聞いてもいないどうでもいい情報を投げかけられても素人は鬱陶しいだけで、欲しているのはエンターテイメントな部分だけだ。

 

あらゆるエンターテイメントに共通することだが、伝えたいテーマについて説教臭くなったり妙に説明臭くなると途端に興醒めするものである。

 

エンターテイメントはとにかく脳みそにダイレクトに響くことが重要であり、ダイレクトに響かせるためにあらゆるテクニックを詰め込むのはプレイヤーの仕事だ。

 

賛否両論あるにせよ、頭空っぽで楽しめるものが至上である。

 

受け手に理解・知識を要求するような難解なものはだめ。

 

素人相手にいちいちステップの意味や成り立ちをごちゃごちゃ説明したところで、ステップはステップ、見たままのもの以上の事象ではなく、「あぁそうなんだ。でもなんかかっこわるいね」と言われてしまえばそれで終わり。

 

たとえば自分が素人だとして、バイトではあるがバカ沸きするような激エグムーブを見てる横で知識のあるbboyが「あれは〇〇年にだれそれというbboyがやったオリジナルムーブのバイトだから本質的には価値が無いしそもそも丸パクリでださいよ」とツラツラ解説しているとめちゃくちゃうざくないすか。

「そんな上から目線ならお前できるんかい」問題も勃発するわけで、、、。

 

マニアが業界を潰す、というのはよくあることで、特に敷居の高いブレイクについては血ヘドを吐きながらやってきたプレイヤーが多いだけになおさらなんでしょうね。

 

ま、それじゃ先が無いわけですけど、、、。

bboyとはなんなのか

ブレイクタイムで踊るからb-boy

 

かつフロアーをロックさせることのできる者だけに与えられた称号

 

のはずが

 

ブレイクをやっていれば誰でもbboyになって

 

パクリまくってても開き直ったもん勝ち

 

模倣の禁止はシーンの停滞を招くけれど

 

あからさま過ぎるのはいかがなものか

 

 

経済的価値が薄いbboy

ブレイクダンスをお金を出して見たいと考えている層がほとんど存在していないことは、現場に出ている人間なら十分すぎるほどに痛感しているだろう。

 

ストリートダンスという大きな枠組みの中で同志とも言うべき他ジャンルのダンサーですら、まったくブレイクに興味が無い割合は相当に高い。

 

立ちダンサーからすると、音も聞かずにクルクル回って、フットワークは似たような動きにしか見えないという観念が過去から継続して存在し、それらが薄らいだ現在においても、今度は逆に深化・派生しすぎたがゆえにbboy以外からはどういった観点からブレイクを見ていいかが非常にわかりづらくなっている。

また、下手をするとbboyですら理解できないという事象が発生するほどに価値観が多様を極めている。

同業他社とも言うべき他ジャンルのダンサーですらいまいち理解できない局面が多い中で、果たして一般人がどういった観点から楽しむものなのかを理解するまでにどれくらいの時間がかかるのか。

 

ブレイクの「人間離れ」したところばかりが注目され続け、一般人の認識が本質から遠ざかっている状態は現在も継続している。

サッカーに興味の無い者がスーパーゴール特集だけを片手間に見ているような状態で、木を見て森を見ずの状態だ。

サッカー観戦にお金を費やす者は、自分が応援するチームであったり、ゲーム全体を味わうためであったり、テレビやネットで瞬間を切り取られただけの映像では飽き足らず、また諸々の事情について理解があるからこそ継続的に会場に赴く。

ブレイクについては、その性質上芸術鑑賞とは趣が異なるため、やはりスポーツ観戦と比較するのが妥当だろう。

 

ブレイクに対する理解の障壁。

 

bboyサイドからすると魅力満載にも関わらず興味を示さない一般層の無理解が問題だと感じ、一般層からすると価値が無いものにまで価値を付与し自己満足に浸っているbboyのエゴが問題だとも言える。

 

また、bboyはブレイク以外を踊れない層が半端じゃなく多いことも経済価値が薄い理由として挙げられる。

 

bboyがバックダンサーになりました。

パワームーブしました。

数十秒で体力を使い果たしてもう動けません。

スタイルをしました1,2分で体力を遣い果たしてもう動けません。

セットムーブしか無いので音に合わせた振りはできません。

ついでに他のジャンルはできません。

 

単純にアクセントと割り切って使用される場合は除外するにしても、これでは話にならないわけで。

 

ダンススタジオでインストラクターが必要になった場合、どちらが選ばれるか。

ブレイクしか踊れない。

ブレイク以外全ジャンル踊れる。

 

スタジオとしては、集客力を高めるため多種多様なジャンルを掲げ、かつ人件費を抑えた方が当然コストパフォーマンスが良いので後者を選択する。

 

ダンスを生活の糧とする場合、振付師、インストラクター、バックダンサー、タレント等ある程度進路が限られてくる中で、競争率やレベルが高すぎるものを枝切りした結果、大多数はインストラクターに落ち着くことになる。

なぜかというと、インストラクターの質もピンからキリで、実質誰でもできるからである。

誰でもできるとは言っても経済合理性を鑑みれば付加価値の高い者が選ばれることは至極当然なわけで、あらゆる局面で使いづらいbboyは優先的に除外されていく、ダンス界の窓際族と言っても過言ではないかもしれない。

またピークを維持できる期間が短い、いわゆる選手生命が短く、怪我をする確率が高いことも拍車をかけていると思われる。

 

bboyシーン自体の経済的な優位性、ダンサーという職種においての優位性、いずれも欠けているのが現状とという認識である。