ジャッジの問題は永遠に

とかくジャッジで紛糾しがちなbboy界。

 

あからさまな依怙贔屓。

 

ただ長くシーンにいるだけの化石スタイルな大御所風。

 

現役がやれどレジェンドがやれど個人の価値観に依存しすぎているため、根拠を提示されても腹の中ではまったく別の事を考えてるかもしれない。

 

明確に点数化できないにも関わらずバトル後すぐにジャッジが下される。

 

ジャッジの時間がこれだけ短いと結局はフィーリング頼りと思われても仕方がない。

 

点数化できないからこそジャッジ同士の議論が必要なはずだが、擦り合わせも無くとりあえずの多数決制。

 

究極の話、なんとなく好き、なんとなく嫌いの世界である。

 

あからさまに圧勝と思われる方が負けることもある摩訶不思議。

 

どこまでいってもグレーゾーン。

BBOY PARK 2017~イッセイ劇場~

bboy park 2017は完全にイッセイの独壇場でしたね。

 

何をしても全てひっくり返される虚無感たるや。

 

これ以上ないほどに他を圧倒し、プロフェッショナルがなんたるかを見せつけた形でした。

 

年齢を考えても、もしかすると今後10年はイッセイ天下が揺るがない可能性があります。

 

そうなると俄然フューチャーされる問題として、「誰がイッセイを打ち負かすのか」ということが、日本bboy界における次の大きなターニングポイントとして注目されることになります。

 

大きく俯瞰すると、スパルタニックロッカーズ、bronx、ワセダ、一撃、モータルコンバットなど、日本特有のチームとして強い傾向の中でタイスケがソロの強さを見せつけ、イッセイがひとまずの帰結を見せた、という流れがあります。

 

つまり「イッセイ越え」が次の時代の転換点になることは間違い無く、それが一体いつになるのか、ということですね。

 

イッセイを越える化物なんて想像できない、と思いつつも必ず想像を越えた化物が登場するのがbboy界であり、そのインフレぶりはさながらドラゴンボールのようで、さほど遠くない未来に衝撃的なその瞬間を目の当たりにするのかもしれません。

怪我をしないことの重要性

あまり表だって語られることが無いbboyの怪我についてです。

 

bboyであり続ける限り怪我から逃れることはできません。

 

特にパワームーバーは深刻な怪我に悩まされていることが多く、一生付き合う必要が出る場合もあります。

 

スタイラーについても、ふとした瞬間に大きな怪我をすることも稀ではありません。

 

当たり前の話ですが、難度が上がれば上がるほど、過激な表現をしようとすればするほど肉体は壊れていきます。

 

bboyの怪我で多いのは手首と膝、腰あたりでしょうか。

 

重力に逆らい床と闘うジャンルが故に怪我の仕方も特徴的で、かつ深刻化・長期化しやすいきらいがあります。

 

考えて見れば当たり前の話で、bboyingほど日常生活とかけ離れた動きをするダンスジャンルも無く、日常とかけ離れた動きをすればするほど怪我の発生率は加速度的に上昇します。

 

普通に歩行をしていて怪我をする人は稀です。

 

それは二足歩行に特化した形態をしているからに他ならず、ごく自然な形だからです。

 

ももより太い二の腕の人はほとんど存在しません。

 

それは足で歩行をすることが人間として自然な姿であり、bboyingやサーカス・体操でもしてない限り腕で体を支える必要性がないからです。

 

現在の二足歩行は腕で体を支えることに意味が無いという結論です。

 

それが、しゃがんだ姿勢や逆立ちをメインとして、あまつさえそこに回転を加えるなどということは自ら怪我をしにいくようなもので、自然の摂理に反したものです。

 

無理を通せば必ず皺寄せが生じます。

 

そもそも無理を通そうとするジャンルであるが故に怪我の防止については一層声色高く叫ぶ必要があるにも関わらずあまり話題に上ることがありません。

 

怪我をした人間に対しては、ただただ運が悪かったねーで済ませる他人事ここに極まれり、の世界です。

 

怪我をすれば数週間、数カ月、数年を棒に振ることになります。

もしかするとダンス自体ができなくなるかもしれませんし、スタイルの変更を余儀無くされるかもしれません。

できていたことができなくなる失望感に襲われることもあるでしょう。

 

日々テクニックが深化しているbboying界において怪我の予防は最優先課題であり、コンクリートソウルな考え方は排除されるべきと考えています。

 

bboyingはもはやストリートダンスの枠組みにははまらないと考えてもいいかもしれません。

 

怪我によるデメリットが最も大きいジャンルがゆえにストリートであることに固執する必要性がまったくないからです。

 

これはカルチャーだから、という言葉で無理を強いる意見は最善を望む者にとっては害悪でしかありません。

 

怪我をしないためにどうしたらいいか。

 

怪我をしない強いフィジカル、怪我をしないような予防運動、怪我をしないような合理的な練習方法、怪我をしないようなケア、怪我をしないような日常生活。

 

怪我を予防することに対してもっと大きな関心が寄せられてもいいはずなんですが、なかなか浸透しないところにも大きな問題が潜んでいると考えていいかもしれません。

型にハマらないことが魅力なのに型にハメたがる奴らがいるのはなぜだ?

現在のbboyingは日進月歩で、次から次と新しいアイディアが産み落とされている。

 

時にはコロンブスの卵のように

時には永永無窮のごとき鍛錬の末に

 

信じられ無いようなアイディアで溢れかえっており、そこには先人のオマージュや、先人からのインスピレーションが多分に含まれているもの、まったくのフロンティアであるもの、様々ではあるがどれも斬新でフレッシュだ。

 

ファウンデーション・ベーシックから派生しているものもあれば、未知の領域からのものもある。

 

bboyingは、それを発展させるために、衰退させないために、ありとあらゆるアイディアが寄せ集められた集合体であり、今現在も進行形のカルチャーだ。

 

にも関わらず「これはこうだ」と型にハメたがるbboyもいる。

 

型にハマらないことが許されているカルチャーにも関わらず、だ。

 

浅いと言えども歴史を積み重ねてきた中で「型」を重視する向きも理解できる。

 

そして「勝ちやすい」方向性もほぼ定まっている中で、そうした「型」にハメていくことに合理性があることは一目瞭然であり、そこに言葉を差しはさむ余地は無い。

 

無いのだが、それでもあえて言うならば、「勝つこと」や「みんなと同じかっこいい型にハマる」ことだけに価値基準が無いのも明らかだ。

 

もっと言うならば「フレッシュ」であり続けることや、クリエイティブであることにこそ価値がある。

そして、フレッシュかつクリエイティブであり続けることは、変化を嫌わない、ということでもある。

変化を嫌い始めた瞬間に衰退が始まる。

 

昨日の自分、1か月前の自分、1年前の自分、10年前の自分

 

自分はフレッシュでいるのか?

 

単純な進化のみならず、断捨離におけるフレッシュも存在すると考えている。

たとえば、エアチェアが得意でそれしかしないような奴が突然一切エアチェアをしなくなったならば、それはそいつの中で何らかのマインドチェンジがあって変化したということだ。

 

型にハマる、ということはもうそれ以上が無いということである。

型はそれ自体が完成形であり変える必要が無く、また変えてはいけないからだ。

型以上にならず型以外にもいけず。

 

で、結局それっておもしろいの?と。

 

 

 

ブレイクダンスは金がかからない趣味なのか?

ブレイクダンスは体1つさえあればいつでもどこでも出来る、という利点があります。

(ベストなパフォーマンスが出来るかどうかはともかくとして)

 

大なり小なり専用の道具や器具が無いと何もできない、という類の趣味ではないため、やろうと思えば24時間いつでもどこでも練習可能です。

まぁこれはダンス全てに通じるものですね。

音楽が無いとダメじゃね?という向きもあるかもしれませんが、バリエーション・フィジカルの強化を練習と捉えれば音楽が無くともできますし、音楽が無くても脳内でリズムさえ刻んで音を意識していればステップの練習だってできます。まぁそれがいいかどうかは別問題ではありますが、、、。

 

しかし始めたてならいざ知らず、時が経つほどにスピーカーや保護具などブレイクダンスに関連したアイテムが増えていきますし、練習場所までの往復代、練習場所の使用代、レッスン代、イベントエントリー代、イベント参加に係る旅費、宿泊代、などなど気が付けば出費が嵩んでいるいきます。

このへんは他の趣味でも同じように係る費用なので、後は服や靴に係るところが大きいので個人差があるかもしれませんね。

服や靴によってはまったく別人のような踊りに見えるので、そうした要素まで考えている人なら被服にかける割合は跳ね上がることでしょう。

服装でも個性を出すことの出来る趣味なだけにここはこだわり具合によるのでなんとも言えない部分ですね。

ただとりあえず襟ダルダルのTシャツにボロボロの靴でバトルに出るのはあまり好ましくないと思っています。

どうしても身体芸術がゆえに視覚情報がメインになってしまうため、身につけているギアも含めての判断をしてしまうからです。

ギャップを演出するんであればそれはそれで面白いと思いますが、仮にバトルで拮抗しているような状況であれば無意識的に服装が判断基準に含まれる可能性があるのでやはり気を付けた方がいいかと。

 

ブレイクダンスをやるにあたって非常に重要になる音楽とbboyの動画についてはほとんどネットで済ませてしまうことが可能なためほぼ0円と考えていいかと思います。

 

また、選手登録などの年会費等もありません。

 

結論としては比較的お金がかからない趣味であることは間違いありませんが、時間泥棒的な側面の方が強いかもしれませんね。

結局何時間練習したらいいのか

まずはストレッチ。

 

フリーズの練習。

 

気力・体力が充実している序盤にパワームーブ・スキルの練習。

 

体が慣れてきたら未習得のパワームーブ・スキルの練習。

併せて習得済みのパワームーブ・スキルのクオリティを高める練習。

これが一番精神的にも肉体的にもダルいやつですね、、、。

 

そこから既存セットの練習。

 

新ネタの練習。

 

立ち、フットワーク、ネタ、リズム、アドリブ、セット、各部に分けてのパーツ練習。

 

体力・筋力的に追い込まれた中でラストに総合練習で地力上げ、、、。

 

からのストレッチ。

 

などなどをきっちりやると最低でも4時間は欲しいところですね。

 

休憩を挟むなら5~6時間。

 

ガチでやる時期なら1日2部に分けて7~8時間やっても足りないくらいかもしれませんね。

 

怪我をしないように最大限体のケアをしつつ、毎日長時間効率的に練習したとしてもトップ層に喰い込めるかどうか怪しいくらい現在はレベルが高くなりすぎているので、トップランカーになれるかどうかは運の要素も多分に含んでいると思います。

 

3時間未満の練習だと総合的なレベルアップはなかなか厳しいのでは。

スタイルと性格の相関性

個人的な見解ではありますが

 

bboyスタイルと性格には多大な相関性があり、スタイルを見れば大体の性格が見えてきます。

というか大体見たまんまだったりします。

 

①パワームーブ・スキルオンリー

寡黙な人が多い。控えめ。しかし、内に秘めている熱量は高い。

高付加に耐えられる毎日の体作りや高難度のテクニック、その日の体調や床の状態も含めシビアな条件を課せられているためか、自問自答して黙々練習しているイメージ。

その反面、ソロバトルで優勝することが困難であったり、チームバトルにおける大砲的な駒扱いであるため、影がある。

意外とディスりがきつい。

一般受けは最高。

 

②スタイルオンリー

⑴基本重視

基本重視であまりオリジナルをしないタイプは、真面目で頑固なイメージ。

あんまりおもしろいこと言わない。

めんどくさい性格だったりする。

面倒見がいい。

⑵スレッド重視

変わってる。独特な価値観。落ち着いてる。陰気。思い込みが激しい。

⑶軟体

ゲイ・ホモ臭が漂っている。

⑷手数が多い

多弁

⑸ノリ重視

ファンキー。ADHDばりに多動・多弁。

セットを崩すことに躊躇しないタイプも若干これか。

⑹セット重視

真面目・保守的・堅実・融通が利かない。

どんな音楽が流れようともセットを絶対に崩さない頑固さ。

反面セットを崩せない、という部分で不安症であるとも言える。

音にノれない負い目がある。

⑺スピード重視

神経質・短気

⑻フリーズ重視

寡黙な職人風。逆にフリーズに重きを置かない人は適当・ゆるいイメージ。

⑼音楽重視

ラフ・適当・だらしない・おおらか・隠居風。

 

と、なんとなく思い浮かんだものを羅列してみました。

 

性格とは別ですがファッションとの相関性もあり、動きや踊り方がダサイ人は私服も大体ダサく、ダンスがアートであり美的センスの表出であるがゆえかもしれません。

 

あくまで個人的な一意見に過ぎないので、なんとなくそんな傾向がある、くらいなもんです。