BBOYのタトゥー

BBOYのタトゥーについてです。

 

タトゥーそのものの議論はともかくとして、BBOYのタトゥーについての話です。

 

BBOYINGのためにタトゥーを入れている場合については、日本における諸々のデメリットを甘受する覚悟から、BBOYに命を懸けている、という意思表示と取ることができます。

間違っても、付き合った女の名前を彫った1週間後に別れる、という中学生レベルのDQN思考が介在してはいけません。(してる人もいるかもしれないけど)

BBOYカルチャーを愛しているが故の覚悟のタトゥーです。

 

まず、タトゥーが入ってると(面積や柄にもよりますが)かなり上手いBBOYなのかな?と期待感が高まります。

バトル相手であれば「こいつえげつないことしてきそうだな~」とかなり嫌です。

 

BBOYタトゥーのメリットとして、ムーブ前から威圧感とともに上手いオーラを醸し出すことが出来、実際に上手ければさらにフレイヴァーばりばりでめっちゃかっこいいという点が挙げられます。

 

しかし、デメリットとして、あまり上手く無かったり、上手いんだけど特徴が無い平凡スタイルだったり、クラッシュしてみたりミスったりすると、肩透かし感がかなり強くなり、周囲をなんとも言えない気持ちにさせる効果があります。

 

出落ち的な哀愁が漂うと言いますか。

 

日常生活におけるタトゥーは、「自己防衛」のための「威圧」として十分に機能するんですが、かましてナンボのBBOYの世界ではそれがかえって仇になる可能性が非常に高いです。

 

タトゥーを入れる、入れないの判断は個人の問題なので自由にすればいいと思いますし、別に上手く無かろうがなんだろうが関係無しに様々な思惑でタトゥーを入れる人もいるでしょうから十把一絡げにすることはできませんが、ただ1つ言えることは、何の事情も知らない第三者から見た時に「見掛け倒しかよ、、、」と思われることだけは確実なので、タトゥーを入れたいと思っているBBOYは十分に機を見て入れるべきかと。

また、中高年、老年に至り、ほとんど前線から引いているにも関わらず、ドクロやら毒々しいBBOYにちなんだ何かが彫られていることを想像すると結構恥ずかしいかもしれません。

 

BBOYシーンにおけるタトゥーは条件を満たしていないと「ダサイ」可能性が非常に高いんじゃなかろうか、というお話でした。

 

動画サイトによりインストラクターは淘汰されていくのか?

年を追うごとにモンスター級のbboy達が次から次と誕生している昨今。

 

インターネット、動画サイトの隆盛により、上手いbboyの条件であった「場所」という最も大きな障壁が限りなく低くなっている。

 

知識、技術は大都市の活動人口が多い地区に集約され、シビアな切磋琢磨の中でさらにブラッシュアップされる傾向にあったが、現在においては、いつでも、どこでも、誰でも、世界レベルのbboyの技術を余すところなく動画で見ることができるため、辺鄙な山奥にいようともその気になれば世界有数のbboyになることが十分に可能である。

もちろん障壁が無くなっているわけではなく、モチベーションの管理やコアな情報に関しての「場所」の優位性が揺るいでいるわけでは無い。

が、動画サイトによる情報の浸透は目を見張るものがあり、むしろ情報過多なくらいだ。

英語がわかるならばさらにコアな情報にも触れることができるし、英語が出来なくとも翻訳サービスを使用すればいい。

やる気と指先さえあれば、常に最先端の情報を得ることができる。

有り余るほどの情報からメソッドを得ることが可能であるため、とにかく最近のbboyは上達が速い。

中途半端なインストラクターレベルであれば、短期間で追い抜いてしまう。

 

初歩の取っ掛かりとして、インストラクターの存在は非常に大きい。

 

また、十分な技術、知識に基づいた指導メソッドを確立している場合についても継続的なメリットを享受することができる。

 

しかし、有能な指導者ばかりではなく、多数は有象無象のインストラクターであることを考えると、生徒が成長し物の見方を覚えてくると、継続的に教えを乞うという状況が成立しずらいのでは。

 

多くのbboyはある特定の要素に特化しており、出来ないことが意外なほどに多く、長く師事することで同じような系統のbboyに育つきらいがある。

 

このインストラクターにお金を払って習うより自分でネットで調べた方が早いのでは?と思われるような時代である。

 

TOP BBOYのチャンネルで良質なレクチャー動画がアップされているならば、中途半端なインストラクターのレッスン以上の価値がある。

 

教材がネットに溢れている以上、今後中途半端なインストラクターは業として成立しなくなるかもしれない。

ブレイクダンスを辞める潮時

ブレイクダンスを辞める潮時。

 

もう少し正確に言うと、練習に追われる日々からの脱却、ですね。

 

月に一回だけ練習するようなペースになったり

 

辞めた!と決めたその日から一切練習をしなくなったり

 

とにもかくにもスローペース、あるいは完全にストップする状態になるにあたって、どういったタイミングが考えられるのか。

 

就職した

 

結婚した

 

子供が生まれた

 

職責が重くなった

 

家族の介護が必要になった

 

金銭的な事情で活動時間確保が困難になった

 

人間関係の不和でコミュニティにいられなくなった

 

病気が進行した

 

大きな怪我で再起が難しい

 

すれどもすれども芽が出ない

 

トレンドにそぐわないスタイルでシーンに付いていけなくなった

 

バトルでまったく勝てなくなった

 

 

などなど諸々の事情によるタイミングで練習から遠ざかることになると思います。

 

また、ライフステージの変遷に伴い倍加する社会的責任から忙殺され、BBOYINGに割く時間を取ることが物理的に不可能になるでしょう。

 

レジェンドBBOYと異なり、大多数はその他大勢に埋没するような存在で、いつまでも最前線に立ち続けることはできません。

 

しかし個々人を取り巻く環境は千差万別で、歴を重ねれば重ねるほどBBOYINGが生活の大きな軸になり、ライフワークとして独自の哲学を構築するに至り、BBOYへの未練と社会的責任との間でどう折り合いをつけていくのか、という点が一般BBOYにとって非常に悩ましい問題として最もクローズアップされるべきだと考えています。

 

BBOYINGに傾倒しすぎれば社会から後ろ指を差され

 

社会的責任を全うするためにBBOYINGをおろそかにすればBBOYから後ろ指を差され

 

丁度良い塩梅が存在しないように思えます。

 

かまさないといけない、凄いことをしなければいけない、リスペクトを受け無ければいけない、というプライドの高いBBOYINGというカルチャーが、0か100か、という極端な身の振り方を助長しているような気がしており、ぬるま湯が存在する余地があってもいいのでは、と考えてしまいます。

 

 

 

最短でトーマスフレアーを習得する方法

お題について考えてみます。

 

腰の旋回、支持力、体重移動、柔軟性が肝になる技なので、自力のみでやろうとするとなかなか勝手がわからずまったく上達しない憂き目を見ることになります。

一周以上まったく回せない、という人もざらにいるかと思います。

 

環境を作るのが大変ですがやはりバケツトレーニングが一番なのかなと。

 

バケツでなくても類似したものであればそれでいいんですが、やはり回数をこなせる、というところがこのトレーニングの強みでしょうか。

回数をこなすことで腰を回す感覚と体重移動も通常より理解が早まり、支持力の補強にもなります。

量は質に転化する、という言葉通り地面で一周を何回も繰り返すよりもとにかくバケツで限界まで回し続けた方が効率は良いです。

 

後は柔軟と補強ですね。

毎日必ず腰を開きながら開脚、そして前屈等を行い、ついでに足、腰のキープもやります。

 

コツ云々はネットにこれ以上ないくらい溢れているので自分で調べてもらうとして、とにかくフィジカルに頼る部分が相当な%を占める技なので、効率的な方法で回数をこなすことに尽きると思います。

コツを知っているところで体が出来ていないとまったく進歩しませんし、、、。

趣味としてbreak danceを選択するメリット

今まで散々デメリットばかり強調してきましたが、ブレイクダンスをするにあたってメリットもあります。

 

①仲間が増える

②余暇の有効活用

③自己肯定感の充足

④身体能力の向上

⑤特定のジャンルではあるが音楽への造詣が深まる

⑥競技人口が少ないため地域によっては希少性が高い

hiphopの他エレメンツ、他ジャンルのダンスを始める切っ掛けとなり趣味の幅が広がる

⑧非行の防止

⑨忍耐力が培われる

⑩継続的な努力の価値を理解できる

⑪達成感

⑫チーム活動により協調性が培われる

⑬プレイヤーの年齢層が幅広いため年代を越えたコミュニケーションが可能

⑭自己表現の幅が広がる

⑮幅広いスタイルを選択可能なため向き不向きにあった楽しみ方ができる

⑯ストリートファッションへの造詣が深まる

⑰体1つで出来る

⑱こだわらなければ趣味の中でも比較的お金がかからない

⑲一人でもできるため集団競技と比べて社会人になっても継続しやすい

⑳bboy musicで踊ることができる

㉑創造性の向上

 

などなどまだありそうですが、趣味である以上、基本的には全て自己肯定感を満たすものに収束されていくかと思います。

コールアウト

あまり頻繁に見ることはありませんが、bboyカルチャーにはコールアウトがあります。

 

納得のいかないジャッジに対する異議申し立ての手段です。

イベントスペースは基本時間貸しなので、コールアウトを頻繁にされるとタイムスケジュールを大幅に狂わされ主催者が嫌がりそうですが(笑

1ムーブに時間制限が設けられているイベントでコールアウトしようもんなら大顰蹙を買うこと間違い無しですが、気に入らないジャッジを叩き潰すのか、もしくはあえなく返り討ちに遭うのか、そしてどちらの体力とネタが先に尽きるのか、どちらが先に引くのか、どのバトルよりも明らかに勝敗が分かりやすく、ある意味ガチの中のガチと言っても過言では無いかもしれません。

 

ただ現実には諸条件が重ならないとなかなかコールアウト自体が発生しませんし、発生したとしても盛り上がりません。

 

ジャッジが文句ないほど適正であったり頭の上がらない先輩であったり、ジャッジが上手すぎて明らかなレベル差があったりすると参加者自体がコールアウトを仕掛けませんし、また仕掛ける側も相当な実力が無いとただただ寒い結果で終わることになります。

 

コールアウトの前提として、仕掛ける側は十分な実力を備えていることが必要です。

 

そしてコールアウト自体の意味も考える必要があります。

 

基本的にはジャッジを打ち負かしたところで判定が覆ることはありません。

 

単なる意趣返しに過ぎないと考えるのか、自分のプライドをかけて「俺より下手な奴がジャッジなんてするな!」という戒めを与えるものなのか。

 

誰が見ても負けているバトルで、自分より下手なジャッジにコールアウトを仕掛けるパターンもあり得ますのでそれはどうかな?と。

そのジャッジと因縁があるようであればそれもやぶさかではありませんが(笑

 

また、ジャッジ自身も常にコールアウトされる意識を持つ必要があるのかなと。

特に参加者のレベルが高くなればなるほど危機意識を持つ必要があるかと思います。

公衆の面前でぐうの音も出ないほどにやり込められてしまっては本末転倒です。

そしてジャッジは自分が判断した結果にはそうしたリスクを負う責任があると認識した上で引き受けるべきかと。

みんないい子ちゃんでしおらしい態度で反省点を聞きに来るような奴ばかりではありません。

精根尽き果てるまで追い込まれ醜態を晒す羽目になるかもしれません。

 

イベントすべてにコールアウトの明記、許諾があるとかなりピリピリして面白いかもしれませんね。

ジャッジは体が持たないかもしれませんが笑

bboyの練習

練習したくてしょうがない!

 

という前向きな意欲が

 

 

練習しないといけない

 

という義務感に晒され始めた時点で

 

本当にやらないといけないことなのか改めて考える必要があるかもしれません。

 

部屋はぐちゃぐちゃだけど、テスト前だけど、大事な試験の前だけど、就職活動中だけど、怪我してるけど、明日早くから仕事だけど、いつまでも仕事決まらないけど、金はまったくないけど、、、、

 

色んな「けど」に後ろ髪引かれながら義務感を背負ってする練習は果たして楽しいのか?