あまり頻繁に見ることはありませんが、bboyカルチャーにはコールアウトがあります。
納得のいかないジャッジに対する異議申し立ての手段です。
イベントスペースは基本時間貸しなので、コールアウトを頻繁にされるとタイムスケジュールを大幅に狂わされ主催者が嫌がりそうですが(笑
1ムーブに時間制限が設けられているイベントでコールアウトしようもんなら大顰蹙を買うこと間違い無しですが、気に入らないジャッジを叩き潰すのか、もしくはあえなく返り討ちに遭うのか、そしてどちらの体力とネタが先に尽きるのか、どちらが先に引くのか、どのバトルよりも明らかに勝敗が分かりやすく、ある意味ガチの中のガチと言っても過言では無いかもしれません。
ただ現実には諸条件が重ならないとなかなかコールアウト自体が発生しませんし、発生したとしても盛り上がりません。
ジャッジが文句ないほど適正であったり頭の上がらない先輩であったり、ジャッジが上手すぎて明らかなレベル差があったりすると参加者自体がコールアウトを仕掛けませんし、また仕掛ける側も相当な実力が無いとただただ寒い結果で終わることになります。
コールアウトの前提として、仕掛ける側は十分な実力を備えていることが必要です。
そしてコールアウト自体の意味も考える必要があります。
基本的にはジャッジを打ち負かしたところで判定が覆ることはありません。
単なる意趣返しに過ぎないと考えるのか、自分のプライドをかけて「俺より下手な奴がジャッジなんてするな!」という戒めを与えるものなのか。
誰が見ても負けているバトルで、自分より下手なジャッジにコールアウトを仕掛けるパターンもあり得ますのでそれはどうかな?と。
そのジャッジと因縁があるようであればそれもやぶさかではありませんが(笑
また、ジャッジ自身も常にコールアウトされる意識を持つ必要があるのかなと。
特に参加者のレベルが高くなればなるほど危機意識を持つ必要があるかと思います。
公衆の面前でぐうの音も出ないほどにやり込められてしまっては本末転倒です。
そしてジャッジは自分が判断した結果にはそうしたリスクを負う責任があると認識した上で引き受けるべきかと。
みんないい子ちゃんでしおらしい態度で反省点を聞きに来るような奴ばかりではありません。
精根尽き果てるまで追い込まれ醜態を晒す羽目になるかもしれません。
イベントすべてにコールアウトの明記、許諾があるとかなりピリピリして面白いかもしれませんね。
ジャッジは体が持たないかもしれませんが笑